ネットで健康情報を調べすぎてワケがわからなくなっちゃう問題の対策法
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こんなブログをやってますと、「いろいろ調べすぎて何を食べていいのかわからなくなった…」なんて質問をよく受けたりします。
テレビで「ナッツが美容にいい!」と聞いたけど、ネットで調べたら「抗栄養素が入っている!」なんて話が出たり、「納豆は体にいい!」かと思いきや「ホルモンバランスを乱す作用が!」なんてデータを見つけちゃったりして、どんどんワケがわからなくなっていくパターンですね。特にネットで健康ネタを探しまわると、たいていは良くない話も同時に見つかってドツボにはまっていっちゃう。
そもそも完璧な食材は存在しない
マジメな人ほどハマりやすい定番の罠ではありますが、そもそも「これだけ食べときゃOK!」みたいな食品は存在しないのが難しいところであります。たとえば、パレオダイエットでオススメされてる食材にしたところで、
- 牧草牛:タンパク質、ビタミン、ミネラルが豊富な超優良な食材。なんだけど、鉄分の量が多いので、ヒトによっては体内の酸化が進む原因にもなる。とくにヘモクロマトーシス(臓器への鉄の沈着が激しくなる病気)の場合はダメージが大。
- ホルモン系:ビタミンやミネラルが多いパレオダイエット推奨食品の1つながら、レチノールが豊富なので食べすぎるとビタミン過剰症におちいり、ビタミンD不足などの深刻な症状を引き起こす。
- ホウレン草:ビタミン、ミネラル、抗酸化物質が豊富なスーパーフード。が、いっぽうでは大量のシュウ酸をふくんでおり、結石の原因になったりも。これは白菜なんかも同じ。
- ナッツ類:良質な脂肪、食物繊維、セレニウムなどの貴重な栄養素をふくむ美容食ながら、ミネラルの吸収をブロックするフィチン酸が入っている。
- タマゴ:カロリーの質が高いタンパク質の代表格なんだけど、白身の部分に腸を荒らすタンパク質がふくまれており、アレルギー体質の人にはツラい。
- ブロッコリー:抗酸化&抗がん作用が高く、アンチエイジングには欠かせないスーパーフードの1つ。ところが、いっぽうでは甲状腺の機能をジャマする働きもありまして、食べ過ぎはうつ病や慢性疲労につながったり。これはキャベツも同じ。
- セロリ:抗酸化作用が強いためアンチエイジングにピッタリの野菜なんだけど、発がん性のある硝酸塩も豊富にふくんでいる。これはパセリなんかも同じ。
などなど、どれだけ健康そうな食品だろうか、ケチをつけようと思えばつけられちゃいますからねぇ。このあたりは気に病むだけムダと言えましょう。
健康情報に左右されないためのガイドライン
とはいえ、おおまかなガイドラインが欲しいのも人情ですので、とりあえずは以下の基準を守ればいいのではないかと。
- まずはパレオダイエットの基準がベース:なにせパレオダイエットは260万年にわたって人類が食べてきた食材をベースにしてますんで、悪く言えば「面白みがない」、良く言えば「非常に手堅い」内容になっております。とりあえず、このガイドラインさえ守れば、大きく外すことはないはず。
- できるだけリスクを分散させる:健康的な食事は株式投資に似ていて、リスクは可能なかぎり分散すべき。いつも同じ食材ばかり買わず、毎日違う野菜とタンパク源をとっていきたいところです。まぁ、難しいことは考えずに、季節ごとの旬の食材を積極的にとりいれていけば、自然とバラエティに富んだ内容になるかと思いますが。
- 80:20ルールを意識する:全体の食事の8割は厳しくパレオダイエットのガイドラインを守り、残りの2割は好きな物を食べるようにするのが80:20ルール。基本的には、全体の8割がちゃんとしてれば必要な健康&アンチエイジング効果はゲットできます。残りの2割まで健康的に暮らそうと思うと、人づきあいを犠牲にしたり、ストレスがたまったりして逆効果になっちゃう。8割をキープしてれば、「あとはパンを食おうがお菓子を食おうが自由!」ぐらいの気持ちでいたほうがラクですんで。
そんなわけで、全体の8割はパレオダイエットの食事をベースにしつつ、あとは好きなものを食べればよい思います。考えすぎて神経を病んだら本末転倒ですからねぇ。