「横向き寝」で脳のゴミ掃除のスピードがアップするかも
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「横向きに寝ると頭が良くなる!?」ってオモシロ論文(1)がありましたんで、シェアしときます。
これはロチェスター大の実験で、マウスたちを以下の3パターンで寝かせたんですね。
- 横向き
- うつぶせ
- あおむけ
と同時に、研究者たちはマウスの脳脊髄液をチェックしたんですな。脳脊髄液は、脳にたまったゴミを洗い流す洗浄液みたいなもの。2012年の研究(2)によれば、寝てる間に脳の細胞がキュッとちぢみまして、その間を脳脊髄液が流れて脳を掃除してくれるんだそうな。脳すごい。
ちなみに、脳のゴミはアミロイドβと呼ばれるタンパク質で、こいつが増えていくほどアルツハイマーの発症率も上がっていくんですね。論文によれば、
大半の痴呆症は睡眠障害と結びついている。上手く眠れないケースなどが典型的だ。睡眠障害が健忘症やアルツハイマーの原因になることは、じょじょに科学界でも認められつつある。
とのこと。やっぱ睡眠は超大事。
で、今回の実験の結果はといいますと、
今回の実験では、もっとも脳脊髄液の流れがよかったのは横向き寝だった。ヒトに対して脳脊髄液の実験を行うときは、体勢と睡眠の質の関係も考慮に入れたほうがよいだろう。
とのこと。もちろん、これはまだマウス実験の段階ですが、ヒトを対象にした研究でも、眠りの質が上がるほど脳のアミロイドβが減ることはわかっております。人間でも横向き寝が脳に効く可能性はデカそう。
さらに研究者いわく、
もともと横向き寝は、人類だけでなく野生動物でも普通の体勢だ。横向き寝によって日中に溜まった脳のゴミがクリアになるように、多くの生物が適応してきたのかもしれない。
とのこと。ちょっと今夜から横向きに寝てみますわ。