蚊に刺されやすい人が持つ5つの特徴と、化学物質に頼らず安全に蚊を避ける3つの方法
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「蚊に刺されやすい人っているよなー」と思ったことがある人は多いと思いますんで、今日はそのへんの話でも。
蚊に刺されやすい人が持つ5つの特徴
蚊の生態については2000年代の前半から研究が進んでまして、蚊に刺されやすい人の特徴は以下の5つだとわかっております。
- 二酸化炭素の排出量が多い:蚊はランダムにターゲットを選んでるわけじゃなくて、ヒトが出す二酸化炭素の痕跡を追いかけている(1)。なので、生まれつき二酸化炭素が出やすかったり、運動量が多い人なんかは蚊に狙われやすかったり。ただし、二酸化炭素の量を減らすには息を止めるしかないんで、具体的な対策を取りようがないのが難点。
- 黒い服が好き:蚊は黒か白かの2色しか見られないず、ダークな色調を追いかける傾向がある(2)。なので、ダークなデニムに黒シャツなんかを着てると、真っ先に蚊のターゲットになりやすくなっちゃう。
- 体温が高い:ヒトの体温も蚊にとっては重要なターゲットの1つ(3)。おデコや首筋が刺されやすいのは、皮膚と血管が近くて体温が高い部位だからなんですね。これも本人の努力ではどうにもならないことではありますが。
- 酒が好き:よく理由はわからんのですが、2002年の研究(4)では、酒を飲む量が多い人ほど蚊のターゲットになりやすい傾向があったそうな。特にビールがもっとも蚊を引き寄せやすいとこのこ。まあ、これは実験の参加者数が少ないので、まったく確定的な説でもないんですけども。
- 乳酸が多い:乳酸は運動の際にブドウ糖が燃えて作られる成分。汗といっしょに肌から出てくる性質がありまして、これまた蚊のターゲットになるんですね。血行や栄養バランスが悪い人ほど体内にたまりやすいんで、乳酸が原因で蚊に刺されやすい場合は普段の生活改善が必須。ちなみに乳酸が多いと汗が臭くなりますんで、これも注意したいところ。
服と酒の好み以外は、 ほとんど体質で決まっちゃうみたいですね。一説には、蚊の刺されやすさの85%は遺伝子で説明できるそうで、本質的な対策は存在しなさそう。
天然成分だけで安全に蚊を避けるには?
とはいえ、市販の虫よけスプレーにふくまれる成分(ディート)には賛否両論が多いんで、できれば使いたくないところです。化学物質を使わずに蚊を避ける方法としては、
- 大豆油:日本では商品が少ないんですが、海外では大豆油を使った虫よけスプレーが、ディートの代用品として普通に使われております。その効果は、ディートを10%配合した商品とほぼ同じで、およそ1.5時間ほど蚊を防いでくれるとか(5)。といっても、日本では大豆油を使った虫よけスプレーが少ないので、ソイキャンドルとかを使うのが無難なのかも。
- ユーカリスプレー:一部の予備研究(6)では、ユーカリオイルにはディートを7%配合した商品と同レベルの効果があったとか。アメリカの疾病管理予防センターもユーカリの虫よけ効果と安全性は認めていて、ディートを使った商品と違って子どもに使っても問題なしとのこと。日本で簡単に手に入る商品としては、「OrBSのユーカリプタススプレー」あたりがいいんじゃないかと。本来は除菌と消臭用のスプレーなんですが、肌に使ってもバッチリOKであります。
- ニンニク:こちらも予備研究で虫よけの効果が認められております(7)。食べるわけじゃなくて、ミツロウなんかに1%のすりおろしニンニクを混ぜて、肌に塗ればいいらしい。これだけで8時間も蚊が近づかなくなるというから、かなりの効果ですねー。まあニンニクの臭いでヒトも近づかなくなる可能性がありますけど。
といったところ。効果だけで選ぶならニンニクがダントツなんですけど、すべてのバランスを考えるとユーカリスプレーがベストですかねー。部屋の消臭にも効くので使い勝手がいいですし。