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食品技術者協会がオススメする「脳の老化をふせぐ」8つの栄養素

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アメリカ食品技術者協会(IFT)から発刊の専門誌「フードテクノロジー」に出てた「脳の老化をふせぐ8つの栄養素」って記事(1)が、非常に参考になる内容だったのでメモ。「フードテクノロジー」は、食品分野に関しては世界でトップクラスの研究を載せてるナイスな雑誌であります。

 

 

1 ココアフラボノイド

昔から血液の循環と心臓の機能を高める作用が知られていたが、近ごろは記憶力を上げるってデータも出てきたらしい。2014年の実験(2)では、ココアフラボノイドで脳の歯状回(学習と記憶に重要なエリア)の機能が改善したそうな。

 

2 オメガ3脂肪酸

メンタルヘルスにも重要なオメガ3には、認知機能を高める効果も。ある実験では、オメガ3を飲んだマウスは空間の認識力や陳述記憶力(事実や知識を思い出す能力)がアップしたとか。以下、参考リンク。

 

 

3 ホスファチジルセリン/ホスファチジン酸 

2つの予備研究(3)により、ホスファチジルセリンとホスファチジン酸の組み合わせで、高齢者の記憶力・気分・認知機能の改善が見られたそうな。ホスファチジルセリンは昔から「頭が良くなるサプリ」と呼ばれてまして、わたしも試してみたことがありました。それなりに効果はあったような気が…するかな。

 

4 クルミ

もともとクルミはストレスを減らす効果が高いと言われてますが、2014年のマウス実験でもアルツハイマーの発症を減らう効果が認められておあります。実験の詳細については「1日30gのクルミでアルツハイマーの進行が止まるかも」をどうぞ。

 



 

 

5 シチコリン

シチコリンは、体の細胞内にもとから存在して、脳組織の発達を助けてくれる物質。こいつが豊富だと脳神経の伝達がよくなり、記憶や認知の機能がアップするそうな。実際、協和発酵が行った臨床試験では、シチコリンのサプリで高齢者の認知機能が高まり、脳の酸化ダメージも減ったそうな。これは気になる…。

 

6 コリン

不足するとメンタルヘルスへのダメージが大きい9つの栄養素」の1つでもあるコリンは、脳の伝達物質の材料にもなるので、認知機能の劣化をふせぐ効果も持っております。タマゴや牛レバーに多くふくまれる成分なんで、とりあえず不足しないように気をつけたいところ。

 

7 マグネシウム

不足するとメンタルヘルスへのダメージが大きい9つの栄養素」や「不眠に効くサプリ」の1つだったりと、何かと重要な栄養素なのがマグネシウム。複数の研究により脳神経の健康を保つためにも必須であることがわかっております。マグネシウムが豊富な食品は、アボカド、大豆、バナナ、ダークチョコレートなど。

 

8 ブルーベリー

当ブログでもブルーベリーのすごさについては何度か書いてますが、ここでも激賞されておりました。ブルーベリーにふくまれる抗酸化成分アントシアニンが、脳神経の伝達力をアップしてくれるのが原因とのこと。

 

credit: Pauline Mak via FindCC


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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