目を閉じるだけでも「ひらめき」は生まれやすくなる
https://yuchrszk.blogspot.com/2015/09/blog-post_26.html
「目を閉じるだけで『ひらめき』は生まれやすくなる!」って論文が面白かったのでメモ(1)。
これはミラノ·ビコッカ大学の実験で、38名の学生に創造性クイズ(「いち(1)」「 おもり(重り)」「 きた(北)」の共通点は?みたいなやつ)をやってもらい、その時の視線の動きをチェックしたんですね。その結果は、
- まばたきの数が少なくて視線が動かない参加者ほど、ひらめきが生まれにくかった
- まばたきの数が多くて視線がよく動く参加者ほど、ひらめきが生まれやすかった
といった感じだったらしい。なんでも、分析的な思考が働いているときほどヒトの視線は動かなくなり、いっぽうで注意が自分の内面に向くと、まばたきが起こりやすくなるんだとか。これは、長期記憶をサーチしてる証拠らしい。なるほどー。
研究者いわく、
問題を解く段階でまばたきの回数が多くなるほど、ひらめきが生まれる確率も高くなる。おそらくは、ドーパミンの機能が高まるからだろう。
とのこと。つまり、ひらめきモードに入った脳ではドーパミンが分泌されており、これが注意力や認知機能を高めているんだ、と。ドーパミンは集中力アップやモチベーションの維持に欠かせない物質で、わたしも自分を使った実験で効果を実感しております。
創造的なアイデアは、目を閉じるか、白い壁を見つめるか、窓の外を眺めたときなどに生まれやすい。いずれも、外部の刺激から意識をそらして、自己の内側に注意を向け直す行為からだ。
というわけで、なんか良いアイデアが欲しいときは、とりあえず目を閉じてみるとよさげ。セルフモニタリングが大事ってことでいえば、マインドフルネス瞑想なんかにも似た効果がありそうですが、どうなんでしょうねー。
Image credit: shutterstock