正しいプレゼントを選ぶには相手の好みを考えるな!という研究
https://yuchrszk.blogspot.com/2015/12/blog-post_22.html
贈り物といえば相手の趣味や性格に合ったものを選ぶのが普通ですが、いっぽうでは「プレゼント選びでは相手のことを考えるな!」って研究(1)もありまして。
これはサイモンフレーザー大学の実験で、100以上の学生にiTunesで好きな曲を友人に贈るように指示したんだそうな。その際、参加者を半分にわけて、
- 自分の趣味で贈る曲を選ぶ
- 相手の趣味を考えて曲を選ぶ
といった2パターンの指示を出したんですね。
結果は自分好きな曲を贈ったグループの圧勝。相手の趣味を考えたグループよりも好感度が高くなり、「より親密さが増した」といった回答が増えたんだそうな。
もうひとつの実験では、78名の参加者に母の日のカードを選んでもらったんですが、こちらも結果は同じ。母親の好みに沿ったカードよりも、送り手の情報が入ったカードのほうが受けが良かったそうな。
こういった現象が起きるのは、自分の趣味で選んだプレゼントには「自己開示」の要素がふくまれるから。自己開示は心理学の用語で、自分の情報を相手に隠さず伝えることを意味しております。自己開示が上手い人ほどコミュニケーションの能力も高いと言われてるんですな。
ここで大事なのは、あくまで等身大の自己が伝わるようなプレゼントを選ぶことでしょうか。センスのアピールや自慢の要素が入っちゃうと自己開示になりませんのでご注意ください。
また、この実験は家族や友人といった気心の知れた相手を対象にしてまして、男女の駆け引きの場におけるプレゼントとは別の話になるかと思われます。以上の注意点をふまえたうえで、プレゼント選びの指針としてお使いください。
まぁいっぽうでは「贈り物に悩んだら金をわたすのがベストだ!」って調査もありますんで、本当に困ったら現金をプレゼントするのもありですが(笑)