貧乏揺すりでデスクワーカーの寿命が伸びる!…かも
貧乏揺すりで寿命がのびるかも
当ブログでは、「デスクワークで寿命がちぢむ!」って話を何度も書いております。最近ではイギリス政府が「座り過ぎはよくないよ!」って勧告を出しまして、いよいよデスクワークの害は深刻になってきた感じ。
座り過ぎが体に悪い理由は簡単で、シンプルに足の血流が止まっちゃうから。なんでも、イスに座った瞬間から足の電気信号が止まり、死亡リスクが40%も上がっちゃうらしいんですな。
最近の研究などをみると、1日60〜75分の早歩き死亡リスクを下げられるみたいなんですけど、忙しいデスクワーカーがそれだけの運動時間を確保できるかといえば、なかなか難しいところではあります。
といったところで、近ごろ出た論文 (1)では「貧乏揺すりでもデスクワークの害を防げるかも!」って結果が出てまして、なかなか希望が持てそうな感じでした。
貧乏揺すりで足の血流が上がりまくる
これはミズーリ大学の実験で、11名の健康な男女を対象にしたもの。みんなに3時間ほどイスに座り続けてもらったんですが、その際に、
- 右足はできるだけ動かさない
- 左足は貧乏揺すりをする
という指示を出したんだそうな。そのあとで参加者の足の血流を計ったところ、
- 右足は血流が激減
- 左足は血流がアップ
といった違いがハッキリ出たんですな。これがどれぐらいのレベルかというと、研究者いわく、
貧乏揺すりで足の血流が良くなるとは予想していたが、ここまでの効果があるとは思わなかった。貧乏揺すりの血流アップ効果は、動脈の機能の低下を食い止めるのに十分だ。
とのこと。とにかく、貧乏揺すりをするだけで、足の劣化が防げるかもしんないわけですな。これは積極的に揺すっていくしかないでしょう。
1分間に250回の貧乏揺すりを目指せ!
じゃあ、具体的に「どれだけ貧乏揺すりをすればいいの?」と言いますと、実験データでは以下のようになっております。
- 1分間、激しく貧乏揺すりをする
- 続く4分間は休憩
- 1分間の貧乏揺すりは平均250回
このペースでひたすら貧乏揺すりをすれば、デスクワークの害をかなり予防できるかもしれません。1分間に250回と言われると多そうな印象があるかもですが、実際に試してみたら意外とスローペースでした。これなら誰にでもできそう。
研究者いわく、
デスクワークの害を予防するには、もちろん定期的に立ち上がって歩くのがベストだ。しかし、どうしても散歩に出るほどの時間がトレなければ、貧乏揺すりはよい代替案になる。どんな動きでも、まったく足を動かさないよりはマシだ。
とのこと。とにかく1時間を超えてぶっ続けで座らなきゃなんないときは、1分間の貧乏揺すりを心がけておくと、ムダに寿命を減らさずに済むかもしれません。