運動でストレスを解消するコツは「運動のメリットを信じる」
https://yuchrszk.blogspot.com/2016/08/blog-post_28.html
いまや「運動はメンタルにもいい!」は常識。エクササイズで気分がよくなり、激しくストレスが減ることは、多くの研究で確認されております。
ってところで、新たに「運動でメンタルを改善するコツ」について調べた研究(1)が出ておりました。
これはルートヴィヒ大学の研究で、76名の男女を対象にしたもの(18〜32才)。実験では、みんなにエアロバイクこいでもらったんですが、その際に、
- エクササイズの前に、運動の健康効果を解説したショートフィルムを見せる
- エクササイズの前に、運動とは何の関係もない動画を見せる
って2グループにわけたんですね。片方のグループだけに、前もって運動のすばらしさをすり込ませたわけですな。
そのうえで全員の脳波まで調べたところ、どんな違いが出たかと言いますと、
- 運動のすばらしさをすり込まれた参加者は…
- エクササイズでさらに脳のアルファ2が激しく増加(=かなりのリラックス状態)
- 運動後に不安感が減少し、ポジティブな気分が上昇
みたいな差が出たそうな。「運動はいい!」と思いながらエクササイズをすると、神経レベルでメンタルが改善しやすくなるみたい。
今回の研究により、エクササイズがメンタルにあたえる影響や幸福感は、私たちの思考に大きな影響をあたえることがわかった。これは自己成就予言と呼ばれる現象だ。
とのこと。これは昔から有名な現象で、たとえば「肉体労働は体にいい!」と思いながら仕事をした人は、そうでない従業員よりも体脂肪が減りやすいなんてデータもあったりとか(2)。かようにエクササイズの効果は、わたしたちの思い込みに左右されてるわけですな。
まあ当ブログを読んでくださっている方なら、すでに運動のメリットは心から信じてらっしゃるでしょうから、もはや何の問題もないでしょう。万が一、エクササイズがメンタルに与える影響についてご存じない方は、
- たった週1のエクササイズでも意志力はガッツリと上がる
- 頭を良くする物質「BDNF」の量を増やすための運動ガイドライン
- 折れない心「レジリエンス」を鍛えたきゃ、まずは1日30分のウォーキングからどうぞ
- 仕事のストレスが原因で間食が増えちゃうときは、その場で猛ダッシュをするといいかも
などを読んでから運動すると、さらに効果が高まるかもしれません。