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1日に3時間より多く座ると死亡率アップ。まずは30分だけ座る時間を減らしてみよう

Woman girl sitting

どれだけ座りすぎると死亡率は高まるのか? 

座りすぎは良くないよ!って話をいろいろ書いてきましたが、新たに出た論文(1)では、

 

  • 具体的にどれだけ座ったらヤバいの?
  • どこまで座る時間を減らせばいいの?


 ってとこまで具体的な数字を出していて参考になります。


これはサンパウロ大の研究で、54の国から集めた約60万人分の健康データを使って、座り時間と死亡率の人口寄与割合をチェックしたんですね。超ざっくり言うと、「もし全員が立って暮らしたら死亡率はどれぐらい下がるか?」を調べたわけです。



 

 

まずは座り時間を10%減らすことを考える

 その結果わかったのは、

  • 全死亡率の3.8%は座りすぎに関連している!
  • 1日に3時間以上座ると「座りすぎ」とみなされる
  • 座りすぎに運動不足が重なると全死亡率との関連は14%になる


というもの。1日3時間ってのはなかなか厳しい基準ですねぇ。わたしも会議とかがある日は、さすがに3時間を超えちゃいますから。


では具体的にどうすればいいかと言うと、

  • 平均の座り時間を10%減らす、または1日の座り時間を30分減らすだけでも総死亡率は0.6%下がる!
  • 平均の座り時間を50%減らす、または1日の座り時間を2時間減らすと、さらに総死亡率の下がり方は3倍になる!


だそうな。スタンディングデスクを使うのは難しい方も多いでしょうから、まずは全体の10%削減を目標にしてみちゃいかがでしょう。それも難しい場合は積極的に「貧乏揺すり」を試すのもあり。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。