最強トレーニング「HIIT」をやるなら女性の方が男性よりも有利な件
https://yuchrszk.blogspot.com/2017/05/hiit.html
女性の方がHIITでは有利
「パレオダイエットの教科書」では、HIITってトレーニング法をオススメしまくってるわけですが、新しくチェックした論文(1)では「女性こそHIITをやるべき!」って結論になってておもしろかったです。
これはボーリング・グリーン州立大学の実験で、16人の男女にHIITをやってもらったもの。具体的には、
- トレッドミルを使って4分のHIITを6セット
- 上記のHIITセッションを、時間を空けて3回行う
みたいな感じ。そのうえで全員の心拍数や最大酸素摂取量を調べたわけですね。
女性の方が体力がアップした
すると、結果にはハッキリした差が出まして、女性のほうが男性よりもHIITのメリットが大きかったというんですな。たとえば、
- 女性のほうが高い運動強度をキープできていた(=男よりもハードに運動できていた)
- 最大酸素摂取量も女性の方が改善していた(=女性の方が体力がついた)
といったところ。つまり、女性のほうがHIITを徹底的に行えるため、得られるメリットも大きくなるんだ、と。おもしろいですねぇ。
女性は男性よりもリカバリーが速い
こういうった現象が起きるのは、男性のほうが根性がないから…ではなく、体の作り方が違うからだと考えられております。たとえば2011年の実験(2)では、男女に同じような筋トレをしてもらったところ、
- 女性のほうがATP(細胞のエネルギー源)とグリコーゲン(筋肉のエネルギー源)の減り方が遅かった
- 乳酸のレベルも女性のほうが低いままだった
って違いが出てたりするんですな。どうやら、女性のほうが疲労回復のスピードが速いみたいなんですよ。
そのため、同じようにHIITをやっていても、女性のほうがすぐに疲労から回復。その結果、男よりもハードに体を使うことが可能になり、結果として身体機能がアップしやすくなるんですな。
まとめ
というわけで、ここから得られる教訓としては、
- 女性こそHIITをやるべき!
- 女性は筋トレの休憩タイムを短くしても問題なさそう
- 男性がHIITをやるときは、「スプリント:休憩」の比率をちゃんと「2:1」に守るべし
って感じです。2:1の法則はいろんな研究に出てくるんで、とりあえず守っとくとよさげ。