どの便秘薬がベストなのかがっつり調べたぞ!ってメタ分析が出てたよー
「どの便秘薬がベストなのかがっつり調べたぞ!」って論文(1)が出てましたんで、ご紹介しておきましょう。幸いにも私は便秘に悩んだことはないのですが、慢性の症状にお悩みの方には参考になりましょう。
これは名門メイヨークリニックの研究で、「いきなりやってくる謎の便秘に効く薬とは?」って問題を調べたもの。過去の便秘研究から信頼が高い21件を抜き出して、9189人分のデータをまとめたメタ分析になっております。なかなか精度が高くてよろしいのではないかと。
もちろん、謎の便秘が起きた時はオオバコなんかを増やすのが基本なんだけど、それでも改善が見られなかったら薬に頼るのもいたしかたなし。ここでは定番の便秘薬を5つに分類しております。
- ビサコジルとピコスルファートナトリウム
- プルカロプリド
- リナクロチド
- 塩素チャネルタイプ2オープナー
- 頂端側ナトリウム胆汁酸阻害薬
ってことで、上の3つは日本でもわりと有名な成分で、下の2つはマイナー。リナクロチドとかは最近の便秘薬で、かなり期待が持たれてる成分かと思います。それぞれの実験期間は4〜24週間で、それぞれの効果をチェックした感じ。
では、これでどんな結論が出たかと言いますと、
- どんな薬も何も飲まないよりはマシ
- ただし、他の薬よりもビサコジルが効く可能性がある!
って感じです。意外にも、ビサコジルという昔ながらの成分がトップに輝いてますね。
といっても、ビサコジルの優位性は4週間の試験データで確認されただけなんで、まだ「lこれぞ最強!」と決まったわけでもないです。特にビサコジルについては一部の試験で下痢や腹痛も確認されてるんで、そのへんはふまえたうえで使うのがいいかも。
ちなみに日本でビサコジルを使った商品といえば、「コーラック」とか「スルーラック」あたりが定番だったりします。個人的には、薬の前に「便秘のパレオダイエット的な解決策」や「オリーブオイル」なんかを試して欲しいところですが、それでも改善が見られないときはビサコジルから試すのが良さげですねー。