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「この記憶術がすごい! ベスト10」2016年版

Memory

 

2016年は「記憶力を高める方法」について、いろいろと新たなテクニックや発見が生まれた年でもありました。というわけで、今年に出たデータの中から、記憶力アップに効きそうな話を、データの精度が高そうな順番に並べていきます。

 



 

 

1.地中海式ダイエット!

あいかわらず地中海式ダイエットには良いデータが多く、とくに今年は「記憶力や短期記憶もあがるよ!」なんてメタ分析が出ておりました。その原因はハッキリしないものの、とにかく魚と野菜とフルーツをたくさん食べるのが大事ってとこでは一致してますね。

 

2.ディテールに注意すべし!

年を取ると記憶力が衰えると思われがちですけど、実はオッサンは脳の使い方が変わっただけなんだよー、というおもしろいデータが夏ごろに出ておりました。要するに、オッサンになると物事の細部に意識を向けなくなり、代わりに過去の蓄積を使って情報を処理するのがよくないんだって話です。なので、年を取って「記憶力が下がったなー」と思ったら、まずは対象のディテールに気を配るのが吉。

 

 

3.ビタミンDのを欠かさない!

何度か書いてますけど、正常な脳の働きにはビタミンDが必須。しかも最新の研究では、ビタミンDが足りないと通常の3倍も記憶力が下がるなんて恐ろしいことになっておりました。物覚えをよくするためにも、くれぐれもビタミンDを欠かしませぬよう。

 

4.セルフイマジネーション!

セルフイマジネーションは、「自分にからめて物事を記憶する方法」のこと。たとえば英単語を覚えたいときは、その単語を自分が誰かに教えている様子をイメージすればOKであります。なんともシンプルですが、それだけで普通に覚えるより3倍の成果が出るというから凄いもんです。

 

  

5.勉強から4時間後に運動!

勉強をしてから4時間後にインターバルトレーニングをしたら、なぜか長期記憶がグンとアップするんだとか。そのメカニズムはまだ不明ながら、運動が脳にいいのは間違いないので、試してみる価値はありそうなテクニックであります。

 

 

6.コンコードジュース!

コンコードはブドウの一種。昔からベリー類が脳にいいって話は多かったんですが、2016年の実験では、その効果が健康な若者でも得られそうだぞーって結果になっておりました。もっとも、この実験で効果が確認されたのは「日常的なストレスが多い人」だけなので、あくまでストレスで脳の機能が低下した場合に限った話なのかもですが。

 

7.とりあえず水!

別にノドがかわいてない状態でも、なぜか水を飲むと20分後に記憶力が上がるぞ!という話。どういうメカニズムが作用しているのかはイマイチわからないんですが、25〜300mlの水を飲むだけでいいらしい。不思議なもんですねぇ。

 

 
8.ペパーミントティー!

こちらももうちょいデータの蓄積が必要ですが、180人を対象にしたRCTでペパーミントティーに記憶力アップの効果が確認された模様。ちなみに、過去にはローズマリーオイルで長期記憶が改善したってデータもありまして、ハーブにもまだまだ可能性がありそうな感じ。

 

 

 

9.ウエストとヒップの比率が0.7の女性を見る(男性限定)

ウエストとヒップの比率が0.7の女性を見ると、なぜか男性の記憶力があがったなんて話もありました。その理由については、「魅力的な異性を見るとエピソード記憶の処理能力があがるから」ってことらしいので、女性でもイケメンを見れば記憶力は上がるのかも。

 

10.ピンクノイズを聞きながら就寝!

夜にピンクノイズを聞きながら寝たら、記憶力が倍になった!なんて論文も出ておりました。もっとも、これはサンプル数が少ない実験なので、どこまで信じていいものかは不明。いちおうピンクノイズやホワイトノイズにリラックス効果がある可能性は高そうですが、記憶力に関しては今後の展開に期待。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。