5分で自分の正しい性格を把握する「簡易版ビッグファイブテスト」
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現在の心理学で、もっとも正しい性格テストと呼ばれているのが「ビッグファイブ」であります。
ビッグファイブってなんだ?
ビッグファイブは、人間の性格を5つの要素にわけた理論でして、具体的には、
- O:開放性=知的好奇心の強さ
- C:誠実性=まじめさ
- E:外向性=社交的で活動的
- A:調和性=他人にやさしいかどうか
- N:神経症傾向=不安や緊張の感じやすさ
といった各傾向の高低で判断します。かつて当ブログでも、ビッグファイブによって太りやすさも変わってくるって話を紹介したことがありますが、自分のタイプを知っておくと何かと便利であります。
ただ、自分の正確なビッグファイブを把握するには、「NEO-PI-R」っていう長大なテストを受けなきゃならないのが難点。もっと手軽なものはないかなーと思ってたら、ペンシルバニア州立大のジョン・ジョンソン博士が提唱している簡易版ビッグファイブテストがよさげでした(1)。
簡易版ビッグファイブテスト
簡易版のビッグファイブテストは、以下の10個の質問に答えるだけでOK。それぞれの項目に対し、1(まったくあてはまらない)〜7(完全にあてはまる)の7段階で点数をつけていってくださいませ。
自分の性格は…
- A 外向的、情熱的
- B 批判的、口げんかをしやすい
- C 自己コントロール能力が高い、頼りがいがある
- D 心配性、動揺しやすい
- E 新しい経験や複雑な物事に対してオープンである
- F あまり自分を主張しない、無口
- G 共感能力が高い、優しい
- H 物事にこだわらない、ぶっきらぼう
- I 温厚、感情が安定している
- J 形式にこだわる、創造性が低い
簡易版ビッグファイブテストの点数の付け方
で、自分のビッグファイブの得点の出し方は、以下のとおりであります。
- 開放性=(8ーJの点数)+Eの点数
- 誠実性=(8ーHの点数)+Cの点数
- 外向性=(8ーFの点数)+Aの点数
- 調和性=(8ーBの点数)+Gの点数
- 神経症的傾向=(8ーIの点数)+D の点数
自分の数字がわかったら、以下の平均値とくらべてみましょう。当然ながら、数値が平均よりも高いほうが、その傾向を強く持っているという意味であります。
- 開放性 男性:10.7 女性:10.8
- 誠実性 男性:10.4 女性:11
- 外向性 男性:8.5 女性:9.1
- 調和性 男性:10.1 女性:10.6
- 神経症的傾向 男性:5.7 女性:6.7
各ビッグファイブの主な傾向
最後に、各ビッグファイブごとの傾向をざっと並べておきます。ざっくりと自分の性格を判断する際にお使いください。
- 開放性が高い:創造性が高く、想像力が豊かで、好奇心が強い。物事を深く考える。抽象的に物事をとらえる。芸術的なものが好き。
- 開放性が低い:形式ばったものを好む。具体的に物事をとらえる。伝統を重んじる。新しいものが苦手。
- 誠実性が高い:真面目で勤勉。仕事の集中力が高く、効率と計画を重んじる。
- 誠実性が低い:だらしなく整理整頓が苦手。注意力が散漫で衝動的。
- 外向性が高い:おしゃべり好きで活動的。自己主張が激しい。社交的。情熱的。
- 外向性が低い:人見知り。無口。恥ずかしがり屋。
- 調和性が高い:無欲。優しくて思いやりがある。心が広い。共感能力が高い。人の役に立ちたがる。
- 調和性が低い:批判的。他人のあら探しが好きで、ケンカになりやすい。冷淡。ぶっきらぼう。
- 神経症的傾向が高い:不安になりやすく、イライラしがち。動揺しやすく感情の起伏が大きい。
- 神経症的傾向が低い:ストレス対処が上手く、つねに落ち着いてリラックスしている。温厚。
といったところです。このなかでは誠実性が特に重要視されてまして、過去に当ブログで取り上げたところでは、誠実性が高いと、ビジネスの成功率が高かったり、太りにくくなったり、病気にかかりにくくなったり、配偶者の出世率を高めたりする模様。自分の傾向を把握して、有利な性質を高めていきたいもんです。