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テスト前に悪夢を見ると成績が上がる

test

テスト前に悪夢を見ると成績が上がる!」ってデータ(1)が面白かったのでメモ。





これはパリソルボンヌ大学の実験でして、700人の学生を対象に、学期中にテストに関する夢を見たかどうかを尋ねたんですね。すると、全体の約7割がイエスと回答しまして、そのうち8割は悪夢(遅刻したとか腹が痛くなったとか)だったんですな。


で、学期末に成績をチェックしたところ、悪夢を見た学生ほどトップに食い込む確率が高かったんだそうな。研究者いわく、

 

多くの学生が言うとおり、夢のメリットは、目覚めたあとに自分の弱点への危機感を高めてくれるところにある。しかし、さらに加えて、悪夢が見せる最悪の状況(病気、遅刻、忘れ物など)は、現実はもっとマシだという事実を思い起こさせ、翌朝に学生たちの不安や緊張を解く作用があるのかもしれない。


とのこと。もちろん、「良い成績を取るような学生だからこそ緊張で悪夢を見る」って可能性もあるので、この解釈が正しいとは言い切れないわけですが、「ポジティブシンキングを考えなおす」のガブリエル・エッティンゲン博士も、「事前に悪い状況を思い描くと目標の達成率が高くなるよ!」って実証データを出してるんで、あながち間違ってはいないのかも。


そんなわけで、この研究から得られる教訓としては、

  • 大事なテストや面接の前に見る悪夢はよい兆候!
  • 夢を見なかったときでも、あえて悪い状況をイメージしてみると、本番で力を発揮できるかも!
 
といったところ。ちなみにわたしは、アラフォーになったいまでも、たまにテストに遅刻する夢を見るんですが、これはなんかの役に立ってないんですかねぇ。



credit: Perrimoon via FindCC


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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