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おもしろい!と思われるアイデアに共通する12のパターン

Interesting 

  

GIVE & TAKE」でおなじみアダム・グラント教授の記事(1)で知った論文(2)がかなりおもしろかったのでメモしときます。

  

 

論文のタイトルは「そりゃおもしろい!(That’s Interesting!)」で、著者は社会学者のマーレイ・デイビス。そのポイントを一言でまとめますと、「マルクスやニーチェの思想が広まったのは、彼らの理論が正しかったからではない!たんにおもしろかったからだ!」というものであります。おもしろいことが好きなのは誰でも同じですが、学問の世界でもおもしろいほうが勝つんだ、と。

 

 

で、さらに著者は、過去に発表された理論を分析したうえで、おもしろいアイデアに共通する12のパターンを抜き出してまして、これが非常に参考になります。

 

 

1・でたらめに見えた現象に、実は法則があった!パターン

「株価の急落や犯罪の激増の裏にはフリーメーソンの陰謀が!」みたいなやつ。

 

2・さまざまな要素でできていると思われた現象は、実は1つの要素でできていた!パターン

「神経症や言い間違いは性欲の抑圧が原因だった!」みたいなやつ。

 

3・小さなの現象の裏には、もっと大きな理由があった!パターン

「個人の自殺を引き起こす理由はデフレだった!」みたいなやつ。

 

4・一部の現象に見えて、実は一般的な現象だった!パターン

「グルテンはアレルギー体質じゃない人にも悪影響が!」みたいなやつ。

 

5・不変に見えた現象が、実は変化していた!パターン

「人間の細胞は半年ですべて入れ替わる!」みたいなやつ。


6・非効率に見えた現象が、実は効率的だった!パターン

「昼寝は仕事のスピードをアップさせる!」みたいなやつ。

 

7・悪いと思われた現象が、実は良いものだった!パターン

「貧乏ゆすりは冷えやむくみの解消に役立つ!」みたいなやつ。

 

8・無関係そうなものが、実は関係していた!パターン

「低コレステロールが実はうつ病を引き起こす!」みたいなやつ。


9・セットだと思われたものが、実は両立しなかった!パターン

「恋愛と結婚は両立しない!」みたいなやつ。


10・正の相関があると思われたものに、実は負の相関があった!パターン

「所得が低いほど肥満は多くなる!」みたいなやつ。

 

11・ほぼ同じと思われたものが、実は別物だった!パターン

「ザッカーバーグとサバンナ高橋」みたいなやつ。

 

12・結果と思われたものが、実は原因だった!パターン

「悪いことをするから不良なのではなく、不良と呼ばれた者が悪い行動を取るのだ!」みたいなやつ。

 

 

 そんなわけで、おもしろいアイデアに共通する12のパターンでした。いずれのパターンにも逆バージョンがありまして、例えば「悪いと思われた現象が実は良いものだった」の反対である「良いと思われた現象が実は悪いものだった」ってのも成り立つので、実質は全部で24種類のパターンがあることになります。

 

 

過去のベストセラーなんかと対比させてみると、どのパターンもかなり納得できる感じ。さっそく今後の企画づくりなんかに応用してみようかと思っております。


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