ゼロカロリー食品で逆に太ってしまうのは「不健康な食品に手を出しやすくなる」から
昔から「ゼロカロリー食品は逆に太る!」ってデータがありまして、いろいろと議論を呼んでまいりました。その原因としては、
- 人工甘味料は脳への刺激が大きすぎて中毒状態になっちゃうんじゃない?
- 人工甘味料で代謝がおかしくなっちゃうからじゃない?
といった説があったんですが、どれもイマイチ決め手に欠けてたんですね。
ところが、新たにイリノイ大学から出た論文(1)は、「ゼロカロリー食品が不健康な食事を加速させるのでは?」と主張していて面白い。アメリカ全国健康栄養調査のデータを使って、22,000人分のデータを統計処理した調査で、全員に「いつもどんな飲料を飲んでるの?」って質問をして、ゼロカロリー食品と摂取カロリーの量を調べたんですね。
アルコールで総摂取カロリーが増えやすくなる
その結果、よく飲まれている飲料は、
- コーヒー 53%
- 加藤飲料 43%
- お茶 26%
- アルコール 22%
- ゼロカロリー飲料 21%
という順番でした。このなかで、もっとも1日の摂取カロリーが増えやすかったのは、
- アルコール 384cal
- 加藤飲料 226cal
- コーヒー 108cal
- ゼロカロリー飲料 69cal
- お茶 64cal
という順番だったそうな。わたしも酒を飲むと食欲が増すタイプですが、実際にアルコールは摂取カロリーを増やしやすいみたい。
ゼロカロリー食品は不健康な食事を加速させる
この結果を見ると「意外とゼロカロリー飲料で摂取カロリーを増えないんだな」とか思っちゃいそうですが、実は同時に「ゼロカロリー飲料を飲む人は不健康な食事に手を出しやすい」って結果が出てるのがポイント。お茶を飲む人は野菜やフルーツといったカロリーの質が高い食品を好むのに対し、ゼロカロリー飲料の場合は揚げ物やスナック菓子のような食品を選ぶ傾向が高かったんだそうな。
研究者いわく、
ゼロカロリー食品を消費したせいで、「もっと食べてもOK」といった心理が生まれるのかもしれない。そのせいで、マフィンやポテトチップのよう高カロリーな食品を選んでしまうのだ。また、ゼロカロリー食品では得られない満足感を求めて、さらに高カロリーな食品が欲しくなる可能性もある。
とのこと。「スポーツジムに行くと逆に太る!」ってデータと同じ心理ですねー。とにかくゼロカロリー食品は体重のコントロールには不向きなので、結局はカロリーの質に気を配るのが一番との結論であります。
まとめ
以上の話をまとめると、
- アルコールと加藤飲料はダイエットの敵
- ゼロカロリー食品を選ぶと不健康な食事におちいりやすくなる
- やっぱりお茶が最強
といったところ。どのデータを見ても緑茶は強いですなぁ。