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フィットネスモデルたちは、割れた腹筋を作るために撮影直前まで何をしているのか?

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greatisに「フィットネスモデルが撮影前に行う超不健康なこと」って面白い話が出ておりました(1)。インタビューに答えたのは、有名トレーナーのセブ・ゲールさん。「最高の1枚」を撮るために、フィットネスモデルたちがいかにハードな準備をしているのかを明かしたものであります。

 

 

撮影前に過酷な調整を行う 

ご存じのように、6つに割れた腹筋を作るには極端なダイエットが必須。特にフィットネスモデルたちは極端に体脂肪を減らさねばならず、撮影前には過酷な調整が行われるわけです。

 

 

その結果できあがったのが以下の写真であります。バキバキですねぇ。

NewImage

この肉体を作るために、ゲールさんが何をやったかと言いますと…

 



撮影直前までのボディメイキング

▼撮影1週間前

 

▼撮影4日前

  • 1週間の総摂取カロリーを5,000calまで減らす。
  • マグネシウムのサプリを飲む。マグネシウムには利尿作用があり、体の水分が排出されやすくなる。水分が減れば腹筋の溝もクッキリ見えてくる。
  • 1日4回タンポポ茶を飲む。タンポポ茶にも利尿作用がある。
  • 糖質を抜いた状態でもヘビーな筋トレを毎日行う。

 

▼撮影前日

  • 水分を完全にカット。
  • なかには水分を摂らない状態でドライサウナに行くモデルもいるとのこと。うーん、危険。
  • また女性モデルのなかには、撮影前日にワインを飲みまくるケースも。アルコールは脱水作用があるんで、わざと二日酔いにして余分な水分を体の外に出すんだとか。すげー。
  • さらに一部のモデルは、腹周りにカフェインを塗り、その上をサランラップで覆うらしい。カフェインを肌から吸収させて部分的な脱水を狙うんだそうな。恐るべし。

 

▼撮影直前

  • ポテト、キャンディバー、チーズケーキなどを食べまくって糖質を補充。急速に筋肉へグリコーゲンが送り込み、一気に筋肉が盛り上がったように見せるテクニックであります。

 

 

まとめ

そんなわけで、モデルさんの体型調整テクニックを見てみましたが、いやー超体に悪いっすね。わたしも、実験で腹筋を割ってみたときはかなりの疲労感に苦しんだもんですが、ここまでやったら歩くのも大変なんじゃないかと。

 

 

ゲールさんによれば、

 

(撮影時に)体のエネルギーはゼロだ。全身は完全に脱水状態で、筋肉のけいれんも凄い。不快感はハンパないよ。すぐにでも座って食事がしたいよ。撮影が終わって家に帰ったら、何でも好きなものを食べるんだ。ナチョス、チーズケーキ、チョコバー……。とにかく手当たりしだいにね。

 

 とのこと。ここまでして完璧な肉体を作っても、割れた腹筋は数日で薄れちゃうといいますから切ないもんです。やはりカタギの人間は、おとなしく体脂肪10-12%(女性は20-22%)を目指すのが健康的でよろしいかと思われますねー。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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