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目的別:集中力と記憶力のアップに効くサプリの飲み方を考えてみたよ

Brain

これまで脳に効くサプリをいろいろと紹介してきた当ブログ。ただし、ひとくちに「脳力アップ!」といっても、記憶力アップや集中力の向上など、その目的はさまざまでしょう。


脳に作用する成分の研究データはいろいろありますが、それぞれに得意なジャンルが違ってるんで、自然と飲み方も変わってくるかと思います。というわけで、脳力アップ目的タイプ別に適したサプリの飲み方を考えていこうかと。


日常的な集中力や記憶力の維持のために
記憶と集中力に関しては、いまのところ最も信頼できるデータが多いのはブルーベリーです。サプリというよりは食品ですけども、なんせ実証例が豊富なんでいたしかたなし。


その効果は当ブログでも何度か絶賛してるとおりで、とにかくブルーベリーにふくまれるアントシアニンの威力が絶大。体の老化を防ぐポリフェノールの一種ですが、脳神経の伝達を向上する働きが何度も確認されております。


というと「アントシアニン系のサプリでいいんじゃない?」って話なんですが、大半の実験は本物のブルーベリーを使って行われてまして、果たしてエキスやアントシアニンだけで効果があるのかは未知数。ちゃんとブルーベリーを食べたほうが間違いないかと思います。近ごろは、セブンイレブンでも冷凍ブルーベリーが売ってますしね。


用法としては、だいたい1日に60〜120gのブルーベリーを食べればOK。これで多くの臨床実験と同じレベルのアントシアニンがゲットできます。






長期の記憶力を改善したい場合
記憶力をアップさせたい場合は、ブルーベリーにくわえてバコパを投入します。バコパはアーユルヴェーダでよく使われてきたハーブで、長期記憶が形成されるレートがあがったそうな(1)。つまり、物覚えが良くなるわけですね。


用法としてはバコパを1日150〜300mgずつ飲めばOK。これを3カ月ほど続けてみて変化がなければ、さらにウリジンを導入してみるといいかも。神経の成長に欠かせない成分で、長期記憶が高まるってデータがいくつか出ております(2)。


ウリジンは1日250mgを2回にわけて飲めばOK。あくまで基本はブルーベリーですが、なにかを集中して覚えなきゃいけない状況(国家試験とかね)のときは、試してみるといいかもです。






集中力を改善したい場合
集中力をアップさせたい場合は、ブルーベリーにくわえてカフェインテアニンをダブルで投入します。


この組み合わせについては以前から定評がありまして、集中力が10%も上がるというゴールデンコンボ。わたしも締め切りが近いときなどに使って、その効果を実感できております。くわしくは「テアニン+カフェインで脳のパフォーマンスがガッツリと上がった件 」などをご参照ください。


用法はカフェインを1日200〜400mg、テアニンを200〜400mgまとめて服用すればOK。集中力をアップさせたい時間の30分前に飲むのがベストです。


ただし、カフェインは連用するとどんどん効果がなくなっていきますんで、定期的なカフェイン断ちは必須。効果が薄れたと思ったら、最低でも2週間はあけて様子をみましょう。


また、カフェインを上記の用量を超えて飲むのはNG。カフェイン断ちをしたとき禁断症状が増加しちゃうし、中毒性も高くなってしまいますんで。効き目が高いぶんだけ、ちゃんと用量を守るのが大事であります。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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