ガーデニングのストレス解消効果がすごいらしいですよ
老若男女を問わずガーデニングのいやし効果はハンパない
自然の効能については何度も書いております。たとえば、森を歩くとうつ病がやわらいだりとか、自然の風景を見ると病気が治りやすくなるとか。
で、新たに出た論文(1)では、「ガーデニングのストレス解消効果は凄い!」って結論が出ててちょっとおもしろいです。
これはウィーン医科大の研究で、811名の男女を調べたもの(年齢層は16〜82才)。全員にアンケートを行って、自宅の居間やテラス、バルコニーや庭などの「ストレス解消度」を採点してもらったんですな。
その結果は予想どおり「庭」 の快勝。自宅のあらゆる場所を差し置いて、庭のいやし効果が群を抜いていたんだそうな。この現象は、すべての性別と年齢でまったく同じだったらしい。
ただしガーデニングのいやし効果を引き出すにはマインドフルネス能力が必要
研究者いわく、
庭のいやし効果が大きいのはもちろん、 自然物の割合が増えるほど、ストレス解消のレベルは大きくなることがわかった。
とのこと。少し前にも「自然の加工レベルが大事だ!」ってデータが出てましたし、このあたりは非常に納得できるところであります。
ただ個人的におもしろかったのが、いくら自宅に庭を作っても、自分に「受け入れ体勢」が整っていないと意味がないって結果も出てるとこ。
庭のストレス解消効果を得るには、仲の良い友人と同じように各自の必要性に応じた庭のデザインが必要だし、庭と一緒に成長できなければならない。
なんかだヘルマン・ヘッセの随筆みたいになっております。具体的にどういうことかと言えば、
ガーデニングのリラックス効果の大きさは、その人が意識のスイッチをオフにできるかどうかによっている。
って傾向があったらしい。つまり、ガーデニングのいやし効果を得られるかどうかは、その人のマインドフルネス能力にかかっているんだ、と。ガーデニングをするときは、ただガーデニングをせよ!みたいな話です。
ちなみに、ヘルマン・ヘッセも「庭仕事は瞑想である」と言ってまして、いよいよ似たような感じ。あらためて「庭仕事の愉しみ」を読み返してみるか…。