幸せになりたきゃ「1日1クリエイティブ」を目標に
13日間の感情の変化を調べたら…
「幸せになりたきゃ1日1クリエイティブだ!」って論文(1)が出ておりました。
これはオタゴ大学の実験で、658人の学生を対象にしたもの。全員に日記をわたして、13日にわたって毎日の体験と感情の変化を記録してもらったらしい。
その後、全員の記録を分析してわかったのが、
- クリエイティブなことをすると、翌日の「フラリッシュ(Flourishing)」の感覚がアップする!
ってことだったんですな。
毎日なにかをアウトプットするのが大事
「フラリッシュ」はポジティブ心理学でよく出てくる用語で、「自己のなかで前向きな成長が実感できること」ぐらいの意味。人間の幸福に関わる大事な感情のひとつで、セリグマン博士の「ポジティブ心理学の挑戦」の原題でもあります。
また、この論文でいう「クリエイティブ」の定義は、「新しいことを思いつき、それを自分なりの手法、または他人の役に立つ方法で表現すること」だそうです。とにかく何らかのアウトプットが重視されているみたい。
幸福感を高める活動の例
もっとも、この実験では「学生たちがどんな活動をしたか?」まではチェックしてないんですが、いちおう参考として先行研究の例が紹介されておりました。これによると、「幸福感を高めるクリエイティブな活動」としてよくあるのは、
- 小説やポエムを書く
- 編み物
- 料理(新しいレシピを試す)
- 絵を描く
- 落書き
- 楽器をひく
- 作曲
みたいな感じ。ラクガキぐらいでもいいから、何かをアウトプットするのが幸福感を高めるわけっすね。
まとめ
研究者いわく、
多くの心理学研究により、クリエイティビティが感情の機能と相関していることが明らかになりつつある。しかし、大半のデータは「感情の変化が創造性にどう影響するか」ばかりを調べており、「創造性が幸福感にあたえる影響」を考慮していない。(中略)
毎日、なんらかの創造的な行動をする方法を見つけよう。それだけで、幸福感は高まるのだ。別にアーティスティックな活動でなくともかまわない。
とのこと。別に高度な作業じゃなくてもいいので、ネットやテレビを受け身に消費するんじゃなくて、とにかく何かを能動的にやりなさい、と。とりあえず「1日に1クリエイティブ!」と思っとくのがよさそうですなー。