物よりも経験を送れ!科学的に正しいプレゼントの選び方とは?
https://yuchrszk.blogspot.com/2016/12/blog-post_14.html
そろそろプレゼントシーズンですが、近ごろ「なんで贈り物は失敗するの?」っていうオモシロ論文(1)が出ておりました。
これはカーネギーメロン大学の研究で、過去に行われた「プレゼント研究」をまとめたレビュー論文。ここ数十年の文献をリサーチしたところ、「プレゼントの失敗に共通する7つの要素」が浮かび上がったというんですな。
その要点をざっくり抜き出すと、
- プレゼントをあげる方は、とにかく相手が驚く瞬間を見たいので、ガジェットや服のような「モノ」を選びがち。しかし、プレゼントをもらう方は、実際はレストランの招待券やコンサートチケットのように、「体験」につながる贈り物を喜ぶケースが多い。
- プレゼントをあげる方は、長く使えるアイテムよりも、すぐに楽しめるようなものを選びがち。しかし、実際にプレゼントをもらう方は、逆を好むケースが多い。たとえば、多くの人は「完全に咲いた花束」をあげようとしたがるが、もらう方は「まだツボミの状態の花束」を好みやすい。
- プレゼントをあげる方は、贈り物に自分のセンスや深い意味を込めがち(思い出の旅行先で買った置物とか)。しかし、大抵の受け手は、プレゼントに込められた意味などはどうでもいい。
- プレゼントをあげる方は、相手へのサプライズを重要視しがち。しかし、大抵の受け手は、前もって何をもらえるかを知らされていたほうが喜ぶ傾向がある。
- プレゼントをあげる方は、高価な贈り物ほど「配慮がある」と思いがち。しかし、プレゼントをもらう方は、値段で相手の思慮深さを判断しない。
- プレゼントをあげる方は、「自分が相手のことをどれだけ知っているか」を現す贈り物を選びがち。たとえば、相手が好きな店で使える商品券を買ったりとか。しかし、プレゼントをもらう方は、Amazonのギフトカードのように、もっと幅広い商品が変えるものを好む。
- プレゼントをあげる方は、とにかく見た目がよいものを選びがちで、使いやすさなどは二の次にするケースが多め。しかし、プレゼントをもらう方の多くは、ちょっとクオリティが低くてもいいから、使いやすいほうを好む。
みたいな感じ。研究者によりますと、
多くの人は、プレゼントをあげる側の視点で贈り物を選んでしまう。これが最大の間違いだ。
とのこと。要するに、プレゼントの場面では、送り手と受け手のあいだで感覚のミスマッチが起こりやすいんだ、と。これはわかるなぁ。
以上の話をまとめると、
- モノよりも実用的な体験を重視すべし!
- なんなら事前に何が欲しいか相手に聞け!
ってことでしょうな。以前にも「なんだかんだでお金を渡すのがベストでしょ」って話がありましたが、やっぱ通じるものがありますねぇ。