カロリーを25%減らすと人生の質があがるかも?
カロリー制限で幸せになれる?
「カロリーリストリクションで人生の質が上がった!」 って実験(1)が面白かったんでメモ。
カロリーリストリクションは毎日の摂取カロリーを少しだけ減らす食事法で、痩せるのはもちろん「長生きに効く!」とも言われております。といっても、まだまだ賛否の多い方法でして、くわしくは「『カロリーリストリクション』は実践すべきか否か」なんかをどうぞ。
で、新しく出た論文では218人の男女を対象に、「2年ほどカロリスを続けたら幸福度は変わる?」って問題を調べた大規模な内容になっております。すごいですねぇ。
1日のカロリーをマイナス25%に
参加者の内訳を並べると、
- 38才前後
- BMIは22〜28ぐらい
- 全体の7割は白人女性
みたいな感じ。肥満体の人はおらず、標準体重からポッチャリ体型ぐらいの人を選んだわけですね。
で、実験では参加者を以下のようにわけまして。
- 1日に必要なカロリーから25%減らした食事をする
- いままでどおり好きなように食べる
そのうえで、2年後にみんなのメンタルやホルモンバランスを調べたんだそうな。
2年で幸福な暮らしが送れるように
そこでどんな結果が出たかというと、
- カロリスグループは体重が7.6キロ減っていた(好きに食べたグループは0.4キロ減)
- カロリスグループのほうが気分が良くなり、緊張状態が減り、睡眠や性欲も改善していた
みたいな感じ。つまり、カロリーを減らし続けたら幸福な暮らしが送れるようになったんだ、と。
研究者いわく、
今回の実験は、健康体の人が2年におよぶカロリーリストリクションをやってもマイナスの影響がないことを示した。どころか、カロリーリストリクションは、健康体の人にもメリットをもたらすようだ。
とのこと。いままえ「健康体の人がカロリスをするのはマズいんじゃない?」って説もあったんですけど、とりあえずそこまで副作用の心配をする必要はないのかも。
普通に健康な人もダイエットで幸福になれるかも
ちなみに、カロリスで人生の質が上がったメカニズムはまだまだ謎。ただし、データを見る限りでは、体重の減少とメンタルの改善がかなり相関してるんで、
- 血糖値が安定
- コレステロールが改善
- 血圧も改善
みたいな変化が起きたおかげで、人生の質があがった可能性はデカそうであります。つまり、この実験のポイントをまとめると、
- 一般的な基準で「健康体」と判断される人でも、まだまだダイエットによるメリットは得られる
- 2年やっても副作用がないようなので、カロリスをアンチエイジングテクのひとつとして使うのは十分にアリ
ってとこでしょうね。もちろん、BMIが低い(20以下とか)人はカロリスに手を出さないほうがいいでしょうし、BMIが多くても十分に体脂肪が少ない人ような人には意味がない可能性が大なので、そこはご注意ください。
まぁ個人的には、1日の摂取カロリーを25%も減らすのはツラいので、あえてカロリスはやらないかなぁ…って感じですけども。