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アンチエイジングのカギを握る重要ポイント「AMPK」入門

AMPK

 

アンチエイジングの大元?AMPKってなに?

オートファジー」とか「ホルミーシス」 とか、アンチエンジングの肝についていろいろ書いてきました当ブログ。今回は、さらに一歩進んで「AMPK」の話でもしようかと。HIITとかBDNFとか、いろんな略語が出てきてややこしいですね(笑)

 

 

さて、AMPKってのは酵素の一種でして、細胞のなかで「燃料センサー」みたいな働きをしております。全身のエネルギーが足りなくなると、危険を察知したAMPKが働きだして、「どうにかして体を元気にしろ!」と細胞たちに命令をくだすんですね。

 

 

その結果、何が起きるかと言いますと、

 

  • 体脂肪が燃える!
  • 細胞がストレスに強くなる!
  • オートファジーが起動!
  • 体内の炎症が減る!

 

といった感じ。全身の細胞がエネルギーを出そうとがんばった結果、いろいろなメリットがついてくるわけっすね。

 



 

糖尿病薬が効くのもAMPKのおかげ

ちなみに、ここ数年でメトホルミンのような糖尿病の薬が「若返りの秘薬だ!」と騒がれるようになったのも、AMPKが関係しております。どういうことかと言うと、

 

  1. メトホルミンがAMPKを活性化
  2. 体がエネルギー効率が良く使えるように
  3. 糖尿病が改善!

 

みたいな流れです。このAMPKの活性効果のおかげで、メトホルミンがアンチエンジングにも効くんじゃないかと考えられてるんですな。いやー、すごい。

 

 

AMPKが活性すると長寿になる

「AMPKと老化の関係」については、東フィンランド大学のレビュー論文(1)がくわしくて、

 

エネルギー代謝を効率よくコントロールできると、ストレスに強くなり、細胞の働きもよくなる。その結果として、健康寿命の改善や、寿命の延長効果が得られるだろう。(中略)多くの動物実験でも、AMPKの増加により寿命が確認されている。

 

とのこと。エネルギーがスムーズに出入りしているほうが、人体のシステムは健康的に運用されるんだ、と。ちょっと前に書いた「いっぱい食べていっぱい動くのが人間にとって最適な暮らし方だ」って考え方に近いものがありますね。

 

 

AMPKが弱るとエラいことに

さらに、この論文では、AMPKの働きを図にしてくれております。略語の部分はよくわからないかと思いますんで、とりあえずAMPKが弱ったらどうなるかに注目していただければ。

 

Ampk

そんなわけで、AMPKの低下が、人体のいろんなシステムにダメージを与えていくことがわかりますねー。

 

 

AMPKを増やすサプリメントとは?

こうなると、AMPKを増やすにはどうすりゃいいの?ってのが気になりますけども、まず確実なのはエクササイズとプチ断食の2つ。どっちも体内のエネルギーを減らす行為なので、当然ながらAMPKは活性化するわけであります。

 

 

では、クスリやサプリではどうなのかというと、見込みがありそうなのは以下のとおりです。

 

  • メトホルミン&AICAR:メトホルミンは糖尿病の薬で、AICARは白血病の治療薬。どちらもAMPKの活性効果が認められてて、過去には「AICARを飲んだマウスが、運動もしないで持久力40%アップ!」なんて凄い論文(2)も出てたりします。

     

    おかげで、近ごろは海外からメトホルミンを個人輸入して飲む人も多いそうで、ジワジワと流行ってきている感じ。いっぽうでは「メトホルミンは腸内環境を荒らすかも?」って報告もあるんで、個人的にはオススメしないですが。

 

 

  • アスピリン:かなり前にも「アスピリンで炎症が治まる」って話がありましたが、実はAMPKの活性効果もあったりします。どうもアスピリンに抗炎症の効果があるのも、どうやらAMPKが活性したおかげのようなんですな。メトホルミンよりも安全性は確認されてるものの、いっぽうでリーキーガットを引き起こす可能性もあるんで(3)、やっぱり定期的な服用はオススメできず。

 

 

  • クルクミン:ウコンに入っている有効成分。2009年の実験(4)などで、AMPKを活性化する効果が確認されております。実際、クルクミンは糖尿病の治療にも使われてたりして、わりとメトホルミンと作用が近い感じなんですな。安全性もかなり高いし、AMPKの活性を狙って飲むなら第一候補になりそう。ただし、前にも書いたとおりクルクミンは吸収率が激しく悪いので、脂肪と一緒に摂るなどの調整は必須。

 

 

  • レスベラトロール:当ブログではおなじみのレスベラトロールも、可能性が指摘されております。もっとも、こちらはまだマウス実験でAMPKの活性が確認されたレベルなんで、クルクミンほどは精度は高くない感じ。とはいえレスベラトロールには、心疾患リスクを下げる効果が認められてるんで、飲んでおいて損はないように思いますが。

 

 

  • お茶とかダークチョコレートとか:こっちもまだマウス実験(5)ながら、お茶やチョコのポリフェノールにもAMPKの活性作用が確認されております。その仕組みはまだハッキリしてないものの、ポリフェノールが体にいいのは間違いないので、とりあえず摂取を推奨。

 

 

まとめ

いろいろ並べてみましたが、ざっくり話をまとめると、

 

  • 治療薬系は効果が高そうだけど腸内環境の悪化が心配
  • クルクミンはやっぱ良さそうな気がする

 

ってとこでしょうね。メトホルミンやアスピリンが気になる方は、あくまでリスクを知ったうえでご利用ください。それ以外の方は、パレオダイエットのガイドラインを守っていればOKかと思います。

 


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41才のプロパレオダイエッター/編集者/ライター/NASM®公認パーソナルトレーナー。国内外の学術論文を読み漁るのが好きな人。パレオダイエットの本を書きました。