メンタルに効くかもしんない「クルクミン」、それはBCM-95
クルクミンでメンタルが改善?
「クルクミンってホントに体にいいの?」って話はまだ評価が分かれるとこですが、つい最近も「アレルギーに効いた!」なんてデータが出たりして、やっぱおもしろい成分だよなーとか思うわけです。
ざっくりおさらいすると、クルクミンはウコンなどに入ってる成分。昔から抗酸化作用が高いと言われてまして、アンチエイジングサプリとして使われてきたんですよね。
といったところで、新しい論文(1)では、「クルクミンでメンタルが改善!」って結論が出てて面白かったです。
1日最大1,000mgのクルクミンを飲む
これは豪マードック大学の実験で、鬱病に悩む123人が対象。年齢は18〜65才で、割と症状が重めな人を選んだみたい。
で、実験では被験者を4つのグループにわけまして、
- プラシーボ
- 1日500mgのクルクミンを飲む
- 1日1000mgのクルクミンを飲む
- 1日500mgのクルクミン+30mgのサフラン
って感じで12週間ほどサプリを飲み続けてもらったそうな。
クルクミンだけでも鬱の症状が改善
前にもちょっと書いたとおり、サフランも高い抗鬱効果を持った成分。こいつをクルクミンとセットで飲んだらどうなるかもチェックしたわけですね。
そして12週間でどんな結果が出たかと言いますと、
- 「クルクミン+サフラン」グループは鬱の症状が33.1%改善!
- クルクミンだけのグループも、ほぼ同じぐらい鬱の症状が改善!(不安の改善率については、クルクミンを1,000mg飲んだグループが最も良かった)
- プラシーボグループは鬱の症状が25.2%!
だったそうな。「マグネシウムで鬱が改善」のときと同じく、まずは「やはりプラシーボって凄いなぁ…」って印象が強いですね。
また、クルクミンだけを飲んだグループでも、「クルクミン+サフラン」グループと同じぐらいの改善率を見せているのも不思議なところ。ある程度の用量を飲んだら、そんなに差は出ないってことなんでしょうか。
クルクミンは最後まで効果が出続けた
さらに、他にもちょっと興味深い結果が出てまして、
- プラシーボは4週間目あたりで効果が切れる(改善効果が横ばいになる)
- クルクミングループは、12週間目までメンタルが改善し続けた
- クルクミンは、特に「非定型うつ」への効果が高かった(「非定型うつ」は、普段は憂鬱でも楽しいことがあると気分が良くなる症状)
といったあたりも気になるところ。とりあえず、クルクミンがプラシーボよりは良い結果を出したのは間違いなさそうであります。
実験で使われたクルクミンはこれだ!
クルクミンが鬱に効く理由はハッキリしてないんですけど、2014年のメタ分析(2)では「クルクミンは体内の炎症を抑えるよ!」って結論なんで、そのへんの作用が効いている可能性が大。脳の神経系の炎症を、クルクミンが消火してくれてるんじゃないかと思われます。
ってことで、やっぱクルクミンは試してみても損はなさそうなんですが、前にも書いたとおり、普通のサプリだとほとんど体に吸収されないのでご注意ください。クルクミンを活かすためには、ちゃんと加工された商品を使う必要があるんですよね。
ちなみに、この実験で使われたのは「BCM-95」ってやつ。過去の実験(3)によれば、普通のクルクミンの6.3倍の吸収率を持つという優れものだそうな。
ちょっと調べたら、ライフエクステンション社の「スーパーバイオクルクミン」にBCM-95が使われておりました。うーん、また欲しいサプリが出てきましたな(笑)