"あの食品"を14週間食べ続ければ男性は元気になるかもだ!という実験
「現代人は精子が減ってる!」って話があるんですよ。
これは2017年のメタ分析(1)であきらかになった事実で、185件の観察研究をまとめたところ、
- 1973年〜2011年のあいだに西洋人男性の精子は毎年1.4%ずつのペースで減少している!(過去38年でおよそ半減)
- ただしアフリカや南アメリカでは似たような現象が確認されなかった
って結果だったんですな。でもって、何が怖いかっていうと、
- 精子減少の原因はまったく特定できない!
ってことですね。なんとなく「肥満とかタバコとか化学物質のせいかなー」ぐらいの予測は立てられるものの、いまんとこ何がどれぐらい悪いのかはサッパリわかってないんですな。うーん、おそろしい。
精子の減少が不妊に結びつくのは当然ながら、テストステロンの減少とも結びついてますんで、毎日の元気を失わないためにもやはり注意すべきポイントかと存じます。
ってことで今回は「”あの食品”で精子減少が防げる!」って実験(2)のご紹介です。
これはロビラ・イ・ビルジリ大学の研究で、98人の若い男性を2つのグループにわけております(年齢は18〜35歳ぐらい)。
- 1日60gのミックスナッツを食べる+いつもの食事
- いつもの食事だけを続ける
一般的な西洋の食事にナッツを加えたらどうなるか?ってところを調べたわけっすね。
ここで使われたナッツの種類は、
- アーモンド
- ヘーゼルナッツ
- クルミ
の3つで、いずれも良質の脂と抗酸化性能には定評がありますねー。
なんでこのような実験をしたのかと言いますと、研究者いわく、
ここ数年、いくつかの研究により、オメガ3脂肪酸、抗酸化物質(ビタミンC、ビタミンE、セレニウム、亜鉛など)、カルニチン、葉酸をふくむ食品が、精子の質を上げることがわかってきた。
ナッツ類は、これらの栄養素を豊富にふくんでいる。そのため、一般的な西洋の食事にナッツ類をくわえれば、精子の機能と質の向上に役立つのではないかと考えた。
だそうな。とりあえず食事のせいで精子が減るのは間違いないから、そこらへんを叩き直すパワーフードを使えば改善するんじゃないのか?ってことですな。
果たしてその結果は予想どおりでして、
- WHO基準で軽装したところ、14週間で精子の量が有意に増加!
- 精子のDNA損傷(不妊の原因ですな)もバッチリ改善!
って結果だったんだそうな。つまり、ナッツ類で男性は元気を取り戻せるかもしれないわけっすね。
ちなみに、食事のほかにも精子の減少を引き起こすものはいろいろありまして、
- 大気汚染
- スキニージーンズの履きすぎ
- 長期のストレス
なんてのも大きな原因ではあります。ここらへんもガッツリと改善させつつ、さらには抗酸化能が高い食品を組み合わせていけば、ムダに元気がなくなっちゃう現象を食い止められましょう。そもそもナッツが体にいいのは間違いないですしねー。