search

今週末の小ネタ:勝利と自信、イマジナリー・フレンドと問題解決力、うつ傾向が高い人のネット利用

Summary


ひとつのエントリにするほどでもないけど、なんとなく興味深い論文を紹介するコーナーです。   

  

 

とりあえず勝ってれば自信はつく?

自信はあったほうがいいのか悪いか?って問題にはまだ諸説あるんですけど、新しいデータ(R)は「とりあえず勝ってれば自信はつく!」みたいな結論になってておもしろいです。

 

 

これは996人の被験者を対象にした実験で、みんなにトランプゲームの「大富豪」をオンラインでプレイしてもらったんだそうな。その際、ゲームにはいろんな条件を設定してまして、

 

  1. ゲームに買ったら5ドルもらえる
  2. ただし、実はこの「大富豪」はインチキで、最初に勝ったプレイヤーの勝ちが続くように設定されている

 

って感じで何試合かプレイしてもらった後で全員に感想を尋ねたところ、こんなことがわかったそうな。

 

  • 勝者ほど「このゲームは公平だった」と感じ、自分には才能があると思う確率が高かった

 

ってことで、勝てば勝つほど「世の中は公平なのだ!」と思うし自信もつく傾向があったらしい。つまり、たんに運の力だけで勝ち続けた人も、それだけで自信はついちゃうわけで、まぁ世間でよく見る現象ではないかと。

 

 

逆に言えば、成功の確率が高いタスクを積み重ねて「小さな勝利」を重ねれば自信もつくのでは?とも言えるわけで、良いニュースなのかもしれんですな。

 

 

 

イマジナリー・フレンドで問題解決力が高まるかも?

イマジナリー・フレンドで問題解決力が高まる?」ってデータ(R)がおもしろいのでメモ。イマジナリー・フレンドは、子供がよく脳内だけで作り上げる空想上の友達のことです。「インサイド・ヘッド」に出てきたビンボンみたいなやつですな。

 

 

これは5歳の子供148人を調べたテストで、全員をおもちゃを用意した部屋に集めて自由に遊ばせたんだそうな。でもって、全員が遊んでいる様子を観察しつつ、さらに子供たちに「イマジナリー・フレンドはいる?」みたいな質問をしたら、こんなことがわかりました。

 

  • 全体の約46%がイマジナリー・フレンドを持っていた
  • イマジナリー・フレンドを持つ子供は、そうでない子供に比べて「自己に向けた発話」の量が倍も多かった

 

「自己に向けた発話」ってのは、多くの子供が自然にやってるひとり言のことで、遊びながら「これをこうして……」とか「あっちに持っていって……」とか子供がつぶやいてる姿は誰でもみたことがあるんじゃないかと。

 

 

で、なんでこれが大事なのかというと、先行研究により「自己に向けた発話が多い人は問題解決力が高い!」って傾向が確認されてるからです。大人でもブツブツ言いながら作業をする人は多いですけど、実はあれは問題解決に役立ってるみたいなんですね。まぁ脳内だけで考えるよりは、言葉にしてみたほうが問題の理解が進むってのはわかりやすいですね。

 

 

もちろん、このデータだけだと「大人でも同じ傾向あるの?」「本当に自己への発話が問題解決につながるの?」ってあたりは類推するしかないんですが、脳内にイマジナリー・フレンドを作って語りかけてみるってやり方は、意外とアリなのかもしれませんな。

 

 

 

うつ傾向が高い人に特有のネットの使い方

うつ傾向がある人はネットの使い方が独特だ!」みたいな話(R)が出ておりました。

 

 

これはミズーリ大学などのチームが216人の学生を集めて、「どのようにインターネットを使ったか?」に関する1ヶ月分のデータを取集。同時に全員のメンタルの状態を調べたところ、うつ傾向が強いグループほど、

 

  • とにかくいろんなアプリをマルチタスクで使う(ゲームやったりSNSをやったり動画をみたりと、いろんなタスクを次々に切り替えていく
  • ファイル共有サービスを使いまくる
  • メールとチャットが大好き

 

って特徴があったんだそうな。なんでこういった傾向があるのかはよくわからんのですけど、チームは「うつ傾向が高まると集中力がなくなるからかなぁ……」と推測しておられました。確かに、メンタルがヘコむと注意を持続させるのは難しいですもんね。

 

 

もちろん、いろんなアプリを切り替えまくる人のメンタルが必ずしも悪化してるとは限りませんが、うつ傾向がネットの使い方にも反映されるってのはおもしろい視点ですな。


スポンサーリンク

スポンサーリンク

ホーム item