飲むだけで髪が生えるって本当？注目サプリ「ニュートラフォル・メン」の真偽を見てみよう

残念ながら「飲むだけで髪が生える！」なんて魔法のクスリはないわけですが、近年もいろいろと薄毛に悩む人に向けたサプリが出ているわけです。その点で近ごろ注目されているのは「ニュートラフォル・メン」って商品であります。

こいつは「髪に良さそうな成分を片っ端から入れてみたぞ！」ってタイプのサプリで、ざっくり以下の成分が含まれております。

ってことで、いずれも育毛や健康に良いとされるものの、いまいち決め手に欠ける成分ばかりでして、「効きそうな気もするけど、やっぱ意味がないような気もするなぁ……」ぐらいの感じなんですよね。

そんな中、このニュートラフォル・メンに関する6ヶ月間のランダム化比較試験（RCT）(R)が行われまして、「このサプリで本当に髪は再生するのか？」ってあたりを掘り下げてくれてて参考になりました。今回はこの研究を詳しく見ていきつつ、本当に効果があるのか？試す価値があるのか？をチェックしてみましょう。

まずは、今回の研究デザインをサクッと整理しておきます。

こんな感じで、ニュートラフォル・メンを飲んだグループと飲まないグループで、髪の毛にどんな違いが出るのかを調べたわけっすね。育毛系の研究としては、割とちゃんとしたデザインになってる印象であります。

で、半年の服用でどんな結果が出たのかと言いますと、

みたいになります。個人的には「サプリで髪は増えないだろう」と思ってたんで、この結果にはちょっとビックリっすね。

というわけで、パッと見ると「これは期待できそう！」と思える内容なんですが、この研究にはいくつかの注意点があるので、そこも押さえておきましょう。具体的にどんな問題があるのかと言いますと、

主要アウトカム（ヘアカウント）の測定エラー：本来、この研究の目的は「髪の本数」の変化を測定することだったんだけど、データの測定ミスがあり、解析ができなかったという問題が発生してたりします。その代わりに、副次的な指標である髪質の改善や見た目の変化をもとに効果を評価してるんですが、これは客観的なデータとしては不十分。つまり、本来の意味で「髪の本数が増えた」とは言えないんですよね。

成分ごとの効果が不明：たとえば、ノコギリヤシはDHTを抑制することで抜け毛を減らす可能性があるとされていますが、アシュワガンダやクルクミンが髪にどれほど貢献しているのかは不明。また、カプサイシンやパイパリンは血流を促進する可能性があるものの、単体での育毛効果は確立されていないので、結局はどの成分に意味があるのかも謎。

企業の関与によるバイアス：この研究に関わった研究者の多くがニュートラフォル・メンの親会社と経済的な関係を持ってまして、研究の結果が企業にとって都合の良い形で発表されている可能性もなくはない。「企業スポンサー＝怪しい」とは言わないものの、こういったバイアスがかかると、ポジティブな結果が強調されがちなのは事実っすね。

みたいになります。ここらへんを見てると「自分は試そうとは思わないが、試してみてもいいかも」って結論になりますかねぇ。

ポイントを整理すると、ニュートラフォル・メンってのは、

って感じになるでしょう。「とりあえず何か試したい！」って方は、ノコギリヤシやアシュワガンダ単体のサプリを試すほうがまだマシかなーってとこですね。「とりあえず試してみたい！」という方は、コスパを考えつつ単体のサプリをご利用くださいませ。どうぞよしなにー。

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