ChatGPTを使うと成績が下がるかもだから気をつけようねーって研究の話
なにせ私がめっちゃ興味を持っているんで、近ごろAIに関する研究をチェックすることが増えております。新しい研究(R)もAIにまつわるもので、「ChatGPTを使うことで学習効果はどう変わるのか?」 ってポイントを調べてくれてて良い感じでした。
近年は学生の間でAIが使われるケースがめっちゃ広まっており、「レポートはChatGPTに任せたら楽勝!」みたいな物言いもよく耳にするところであります。まあ締め切りが迫っているときや、課題の量が多いときに便利なのは間違いなく、私も学生のころにAIがあれば………と思うことがしきりであります。
とはいえ、楽をすれば低下する能力は必ずあるもの。ちょっと前にも「AIを使いすぎると考える力が落ちる」なんて話があったように、便利なものが出てくれば、それによって影響を受ける能力は必ずあるだろうと考えられるわけです。
ってことで、この研究チームは、大学生を対象にした2つの研究データをもとにした調査を行ってまして、大きく2つの研究をやってます。
- 研究①:165人の学生を対象に、みんながどうやってChatGPTを使っているのかをチェック
- 研究②:494人の学生を対象に、ChatGPTを使いまくるとどんな変化が出るのかをチェック
こんな感じで、ChatGPTを使ったらどうなるかをいろいろ調査したんですね。要するに、大学生が「なぜChatGPTを使うのか?」そして「使うことでどんな影響が出るのか?」って2つのポイントを調べてくれたわけです。
それでは、結果をチェックしてみましょうー。まずは、学生さんがどのようにAIを使っているかってポイントからです。
- 学生がChatGPTを使う最大の理由は「学業負担」と「時間的プレッシャー」だった。課題が多くなると、「自分でやるよりChatGPTにやらせたほうが楽だ!」と考える傾向が強まり、締め切りが迫るほど「とにかく終わらせなければ!」という焦りからChatGPTを頼る人が増える。仕事が忙しい社会人が効率化ツールに頼るのと似た構図なので、これはわかりやすいっすね。
- 一方で、成績を気にする学生は、ChatGPTの使用に慎重な姿勢を見せていた。「使ってバレたら評価が下がるかも…」という不安があるため、ChatGPTの活用をためらうようで、これはある意味、ChatGPTの倫理的な問題を意識している学生が多いってことでしょうな。
どちらも「そうでしょうなー」って感じでして、そりゃあ誰でもプレッシャーが多けりゃAIに頼りたくなりますよね。
では、ChatGPTの使いすぎにはリスクがあるのかってポイントを見てみましょう。データを見てみると、大きく 「3つのリスク」 が判明しております。
- AIのリスク1.先延ばし癖がつく:ChatGPTを頻繁に使う学生ほど、課題を後回しにする傾向が強い傾向が見られた。これは「ChatGPTがあるし、あとでやればいいや」って気持ちがブーストしてしまい、そのせいで気づけば締め切りギリギリまで手を付けないって悪循環に陥るのが原因っぽい。特に「やる気が出ないときにChatGPTに頼る」ってマインドが習慣化しちゃうと、さらに先延ばしが加速するかもなぁ………と予想される。
- AIのリスク2.記憶力の低下:ChatGPTを使うことで「自分で考える必要がなくなる」と、学んだ内容が記憶に定着しづらくなります。研究では、ChatGPTを多用する学生ほど「最近、覚えたことをすぐ忘れる」と感じている割合が高かったそうです。これは、ChatGPTが即座に答えを提供してくれるため、脳が「情報を保持する必要がない」と判断してしまうからかもしれません。長期的に見ると、こうした習慣が積み重なり、学習効率そのものが落ちる可能性があります。
- AIのリスク3.成績の低下:ChatGPTを多用する学生ほど、GPA(成績)が低い傾向も確認された。これは、ChatGPTを使って課題を仕上げても、実際には理解できていないもんで、結果としてテストで苦戦するからだと考えられる。確かに、AIのお力で課題が終わった気になっていても、知識が身についていなければ、本番ではどうしようもないっすもんね。
ってことで、ざっくりまとめてみると、AIを使うと短期的には楽できるけど、長期的には学力が低下するかもよーってリスクがあるわけですな。まあ「理解せずに答えだけ写す」ってのが常態化したら、テストで苦戦するようになるのは当たり前でしょう。
で、こういうデータが出てくると、つい「ChatGPTは使わないほうがいい!自分の頭で考えよ!」って意見も出がちですけど、そんなことはないのでご注意ください。あくまで大事なのは 、上記のリスクを認識した上で使うことでして、だいたい以下のような点を心がければ問題はないでしょう。
- 下書きとして使う:ChatGPTを下書きとして使うのは有効な手段のひとつです。まずは自分で考えてみて、そのアイデアをChatGPTに整理してもらうことで、より論理的な文章を作成しやすくなりますんで。
- 壁打ち用として使う:自分のアイデアや意見をChatGPTにぶつけてフィードバックをもらったり、対話を通じて考えを深めたりする方法。自分一人で考え込むよりも、AIとの会話で新たな視点に気づけたり、論点を明確にしたりできるので日常的に重宝しております。
- フィードバック用に使う:自分の書いた文章をChatGPTに校正させることで、文法の誤りや表現の改善点を指摘してもらうやり方。こちらも個人的に非常に役立ってますね。
まあいずれも難しい話ではなくて、ChatGPTを 「学習の補助ツール」として使おうぜ!という、以前と変わらない結論であります。決してChatGPTは「学習の敵」じゃないんで、
- 課題が多い時とか時間のプレッシャーがあると、ChatGPTに頼りまくっちゃって「先延ばし癖・記憶力低下・成績低下」につながるよなぁ……。
ってとこさえ認識しておけば良いのではないでしょうか。どうぞよしなにー。