中毒を引き起こして肥満につながる食品トップ10
https://yuchrszk.blogspot.com/2015/02/10.html
ここんとこ、肥満研究の世界で「デブの一番の原因!」と言われているのが、食事報酬の問題です。加工食品のように刺激が強いものを食べると、脳内麻薬がドバドバと出過ぎてしまい、必要以上に食欲が高まってしまうって説であります。
この問題については、さらにくわしい話をいくつか書いてますんで、以下のエントリをご参照ください。
- 人間は脳から太っていく「初めてのセットポイント理論 その2」
- 脳の不調から来る肥満を防ごう!「初めてのセットポイント理論 その4」
- 現代人の脳をパンクさせる3大要素「ジャンクフード・インターネット・ポルノ」
中毒になりやすい食品トップ10
で、近ごろミシガン大学が行った実験(1)では、もっとも中毒になりやすい食品をランク付けしておりました。これは、120名の学生を対象に、イエール大学の食物依存テスト(2)を受けてもらったもので、その結果は以下のとおり。
- ピザ
- チョコレート
- ポテトチップス
- クッキー
- アイスクリーム
- フライドポテト
- チーズバーガー
- 炭酸飲料
- コーラ
- チーズ
基本的に、高脂肪で血糖値を上げやすい食品がならんでますね。脂肪と精製砂糖の組み合わせがもっとも脳を刺激しやすいってのは昔から言われてきたことでして、その正しさがあらためて確認された感じ。また、同時にBMIの数値が高い人ほど加工食品の誘惑に弱いって傾向も出てまして、さもありなんといったところです。
中毒になりにくい食品トップ10
同研究では、逆に中毒状態になりにくい食品のトップ10も挙げられております。
- きゅうり
- ニンジン
- 豆類
- りんご
- 玄米
- ブロッコリー
- バナナ
- サーモン
- トウモロコシ(塩とバターは使わない)
- イチゴ
やはり水分と食物繊維が多めで、塩分と脂肪が少ないものが多いですね。一方では糖質の多さはあんまり関係ない感じ。
研究者いわく、
特定の食品が持つ強い中毒性は、栄養のガイドラインに大きな影響をあたえるだろう。(中略)たんに特定の食品をガマンすればいいという話ではない。たばこ、アルコール、ドラッグと同じレベルの対策が必要かもしれない。
とのこと。そんなわけで、やっぱり加工食品はできるだけ避けるのが吉。いったんハマると抜けだすのは大変そうであります。
credit: Ghazlani M. Ali via FindCC