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ダイエット中は肥満に批判的なニュースを読んではいけない


「肥満の人がデブに批判的な文章を読むと逆に太る!」ってな研究が面白かったのでメモ。

The Ironic Effects of Weight Stigma
デブ批判の皮肉な効果





カリフォルニア大の実験で、自分のことをデブだと思っている女性49人に、デブに対してネガティブな文章を読ませたところ、87%の女性がお菓子の誘惑に負けやすくなったんだそうな。


デブに対してネガティブな文章というのは、例えばこんな感じ。

【海外:肥満】肥満のせいで雇ってもらえない!850以上の職種に応募したがすべて不採用だった女性の主張(日刊テラフォー) - エキサイトニュース(1/2)




再送:肥満の労働者、雇用者側の経費増える可能性=米研究 | Reuters




ちなみに、この現象が起きるのは、あくまで自分をデブだと認識している女性だけで、自分を痩せていると感じている女性は逆にお菓子の誘惑に耐えやすくなったとか。


これって「スタンフォードの自分を変える教室」で紹介されていたタバコの話と似てますな。「タバコの害を防ごうとパッケージに肺ガンの画像をつけたら、逆に全体的な喫煙量が増えてしまった」ってやつ。

  1. タバコの箱の肺ガン画像を見る
  2. 怖くなる
  3. ストレスが増える
  4. ストレスを解消しようとしてタバコを吸っちゃう



というプロセスで起きる現象で、ダイエットでも同じことが起きるんでしょうね。

そんなわけで、ダイエットに挑戦中の方は、できるだけ肥満に対してネガティブな記事やニュースからは身を遠ざけるのが吉。ダイエットに成功した後の、ポジティブな側面に目をやるように意識することをオススメいたします。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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