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自信過剰で嫌な奴ほど成功しがちのはなぜか?

Th 2048

 

惜しみなく与える者ほど成功する!」でも書いたとおり、いまの心理学では「“いい人”のほうが人生は上手くいくよ!」って話が主流になりつつあるわけですが、一方では自信過剰で嫌な奴のほうが成功しているように見えるのも確かであります。

 

 

実際、2012年にバークレー大学が出した論文(1)によれば、自信過剰で嫌な奴は平均よりも下の仕事しかできないことが多いが、そのくせ社会的には上の地位につく確率が高いんだそうな。客観的なテストをすると能力は低いけども、とにかく他人をひきつける力は持っているんだ、と。 

 

 

なんとも納得のいかない現象ですが、その原因について調べたのが、PlosOneに新しく出た論文(2)であります。これは大学生を対象にした実験でして、学期が始まる前に彼らの能力と自信のレベルを調査したら、約半数が「自信がない」グループで、残りが「自信過剰」グループにわけられたんだそうな。

 

 

で、それから6週間後に再びテストを行ったところ、「自信過剰」グループは全体的に成績が悪かったにも関わらず、同じクラスの学生からは「できる奴」と評価されていたらしい。

 

 

こんな結果が出てしまった理由は、一言でいえば「思い込み」のパワーのおかげ。なんでも、「オレはできる人間だ!」って信念さえ持っていれば、実際の能力がともなっていなくても、人は簡単に納得しちゃうものらしい。

 

 

研究者いわく、

 

この実験は、必ずしも能力のある人間が報われるとは限らず、自己欺瞞の能力が発達した者ほど評価される傾向があることを示している。

 

うーん、ちょっと切ない結論ですが、確かに自分の能力を信じてない人が、他人を説得させるのって難しいですもんねぇ。

 

 

とはいえ、この結果から、安っぽい自己啓発書によくある「根拠の無い自信を持とう!」ってアドバイスを実践するのはオススメしかねるところ。というのも、ロンドン大学のパーソナリティ研究者によれば、自信過剰の人間は、なまじ自信があるせいで本当の能力が成長しないうえに、最終的には周囲の人間からは嫌われる確率が高かったんですよね。

 

 

これは、以前に紹介した「自信-能力グリッド」でいうところの「役に立たない自信」にあたりまして、短期的には周りに「この人って能力がありそう」と思わせるものの、実際の能力が低いせいで鬱状態になってしまうケースが多い、非常に難儀な自信のあり方であります。

 

 

そんなわけで、ここでの教訓としては、

 

根拠のない自信を持っても一時的に評価が上がるだけ!自信のなさをモチベーションに使うべし!

 

って感じでしょうか。 まどわされないようにしたいものです。

 

credit: Rakesh B S via FindCC


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41才のプロパレオダイエッター/編集者/ライター/NASM®公認パーソナルトレーナー。国内外の学術論文を読み漁るのが好きな人。パレオダイエットの本を書きました。