運動のしすぎ+糖質制限は超体に悪いのでご注意ください
ここんとこ、「糖質制限をしてるのに痩せないんです!」ってご質問メールを何通かいただいたんですが、意外と多いのが「週に6日も有酸素運動をしてるのに!」というパターン。糖質制限ダイエッターの方は健康意識が高いせいか、つい運動もがんばりすぎちゃうケースが多いみたい。
運動しすぎはこんなにヤバい
もちろん、運動が健康にいいのは間違いないですし、短時間のワークアウトが脂肪を燃えやすくしてくれるのも確実ですが、なにごともやり過ぎはNG。週に5〜7日も有酸素運動をすると、体がストレス反応を起こしまして、腸のバリアに穴が空くリーキーガットや、いつも疲れが抜けない副腎疲労症候群を引き起こす原因になっちゃう。
具体的には、運動のしすぎは神経伝達物質(ドーパミンとか5-HTPとか)に影響をあたえたり、甲状腺機能不全に近い症状を引き起こすことがわかってまして(1)、うつ症状や慢性疲労、肥満を引き起こすもとになります。
また、過度な運動はストレスホルモンのコルチゾールを分泌させまして、これが長期にわたると結構ヤバい(2)。夜眠れなくなったり、記憶力が下がったりと、とにかく悪いことだらけ。特に内臓脂肪を増やす作用があるので、全身に炎症が起きて老化の原因になっちゃうのが困りものであります(3)。
糖質制限+運動のしすぎはさらにヤバい
と、 オーバーワークの害を強調してきましたが、ここに糖質制限ダイエットがくわわると事態はさらに悪化しちゃう。
2005年の論文(4)によれば、低糖質状態で運動をしすぎると、ストレスホルモンのせいで免疫システムがダメージを受けるんだとか。これまた慢性疲労や肥満の大きな原因でして、「こんなに糖質をカットして運動してるのに痩せない!」という方は、まずオーバーワークを疑ってみてもいいかもしれません。
また、これがマイルドな糖質制限なら問題ないんですが、ハードな糖質制限(1日糖質20g以下とか)の状態で有酸素運動を行うと、さらに甲状腺が被害をこうむる可能性がありまして、これまた要注意。定期的にハードな有酸素運動をしている方は、炭水化物をそこまで抜いちゃいけないんですね。
まとめ
そんなわけで、糖質制限ダイエット中は「運動のしすぎ」にくれぐれもご注意くださいという話でした。心当たりがある方は、
- 運動の量を週に2〜3回に減らす
- 有酸素運動を短時間の筋トレに変える
- 糖質を1日の摂取カロリーの30%以上は摂るようにする