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難しい言葉を使うほど頭が悪く見えちゃうぞ問題

Writing

 

難しい言葉を使ったほうが賢く見えると思いがち 

難しい言葉を使うとバカだと思われるぞ!」って実験(1)がおもしろかったんでメモ。これはスタンフォード大学の実験で、まずはイントロから紹介しますと、

 

理想の文章を書くために努力すべきポイントは、明確さとシンプルさ、そして最小限の表現だけを使うことの3つだ。これには、ほとんどの専門家が賛成している。(中略)

 

しかし、世の中には、わざと難しい言葉を使ったとしか思えない文章が山ほどある。専門家の意見とは異なり、世間的には難しい言葉を使ったほうが賢く見えると思われているのだ。(中略)

 

以前、スタンフォードの学生にアンケートを取ったところ、大半が「もっと頭がよく見えるように難しい書き方をしたことがある」と認めた。

 

例えば、「学術的なエッセイを書く際、文章にアカデミックで知的な印象をあたえるために、わざと複雑な単語を使ったことがありますか?」との質問には、86.4%が「イエス」と解答したのだ。

 

とのこと。実によくわかる話です(笑)

  



 

簡単な文章と難しい文章をくらべたら…

そこで研究者は、5つの実験をして「難しい言葉を使うと頭はよく見えるのか?」をチェックしたんですね。参加者は35〜75人の学生で、おおまかなデザインはこんな感じ。

 

  1. 内容は同じなんだけど、名刺や形容詞を複雑なものに入れ替えたエッセイを読んでもらい、どっちが頭が良さそうかを採点してもらう
  2. デカルトの英訳本を2パターン用意して、「訳が難しい版」と「訳が簡単な版」に分類。両方を読んでもらって、どちらに感銘を受けたかを採点してもらう

 

ってことで結果は予想どおり、「簡単な文章」の大勝利。グラフでは以下のような差が出ております。

スクリーンショット 2017 01 30 21 43 16

一番左の棒が「もっとも簡単な文章」で、右に行くほど「複雑な文章」への評価になります。難しい単語を使うほど「頭が悪いヤツが書いた!」と判断されたわけですね。

 

 

印刷の読みにくさも大きな影響をあたえる

で、この論文がおもしろいのは、さらに「これって読みにくさの問題じゃない?」と考えたところ。単語そのものが悪いんじゃなくて、スムーズに読めるかどうかがポイントなんじゃないのか、と。

 

 

そこで今度は、学生たちに次のような文章を読んでもらったんですね。

 

スクリーンショット 2017 01 30 21 41 48

 

すると、やっぱりハッキリしたフォントで書かれた文章を読んだほうが、「書き手は頭がいい!」と評価されたそうな。要するに、どれだけスラスラ読めるかが印象を左右するわけっすね。

 

 

これは、以前に取り上げた「難しい名前の人は信用されにくい」って話と同じ仕組みですね。難しくて読みにくい文章を見ると、脳の警戒システムが作動しちゃうっていう。

 

 

このブログも、昔から漢字が多い言葉はできるだけ使わない方針でやってきたんですけど、やっぱ正しかったみたいですね。「脳由来神経栄養因子」とか「腸管漏出症候群」みたいな言葉が続く文章なんて、誰も読みたくないですし(笑)


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41才のプロパレオダイエッター/編集者/ライター/NASM®公認パーソナルトレーナー。国内外の学術論文を読み漁るのが好きな人。パレオダイエットの本を書きました。