うまく勉強するには適切な「難易度設定」が必須!では、どれぐらいの難易度を目指すのがいいの?
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その昔、「やる気が出ないときは難易度設定を変えよう!」みたいな話を書いたことがありました。たとえば、数学の問題集を解くときとかは、
- すべてをラクラク解けるレベル.→ 簡単すぎてモチベーションが下がる
- 2割ぐらいしか解けないレベル.→ 難しすぎてモチベーションが下がる
って感じで、簡単すぎても難しすぎてもやる気が出なくなるのは当たり前でしょう。スライムしか出てこないドラクエとか、やりたくないですもんね。
ってことで、勉強に限らず筋トレも仕事も適切な難易度のコントロールは必須。このポイントを意識して行動するだけでもかなり違うのではないかと思うわけです。
こうなると、「じゃあ適切な難易度ってどれぐらいなの?」ってのが気になるわけですけど、アリゾナ大学などの先生がナイスな基準(R)を出してくれておりました。
これがどんな話かというと、
- 二項分類タスクのようなシンプルな学習をベースに数理モデルを作る
- 学習の効率が最適化されるエラー率を導き出す
- 過去の神経科学の研究に当てはめて妥当性を確かめる
みたいな感じです。ってなにを言ってるかわからないかもですが、とりあえず数理モデルを駆使して「どんだけ間違えたときに人間はもっともよく学べるのか?」を考えてみたんだなーぐらいにお考えください。
で、結論から言いますと、
- ベストなエラー率は15.87%!
だったそうです。つまり、問題集を解く場合は、
- だいたい86%ぐらいの正答率であれば自分に適している
って話でして、正解数がそれより多ければ簡単すぎるし、少なければ難しすぎるんで、いずれにせよ別の本を探したほうがいいのかも?ってことになりましょう。
これを目標達成に使うなら、
- だいたい86%ぐらいは達成できるゴールを設定する!
みたいになるかもしれません。まぁ上記の数字は「学習の習得レベルが最適化される割合」なんで、ダイレクトにゴール設定には応用できないかもですが、とりあえずの目安としてお考えいただければ。