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今週半ばの小ネタ:脳がデカい人のアレ、運動をしすぎとセルフコントロール能力、考えすぎとパフォーマンス低下

Summary


ひとつのエントリにするほどでもないけど、なんとなく興味深い論文を紹介するコーナーです。

  

“あれ”が早い人は脳がデカい

まずはデューク大学などの研究(R)で、904人の男女を対象に調査を行なっております。どんなものかと言いますと、

 

  1. 全員が生まれた年から1年ごとに全員の歩行スピードや認知機能を調べる
  2. 全員が45歳前後になった時点で脳スキャンを行う

 

みたいな手順で長期にわたって観察を続けた研究になっております。それで何がわかったかと言いますと、

 

  • 40歳になって歩行スピードが遅い人(1.30 (0.17)  m/sを下回るぐらい)は、とにかく脳も体も老けてる!

 

って結果だったそうです。具体的にどんな老け方をしてたかと言いますと、

 

  • 筋力が低い
  • 体のバランスを取れない
  • 内臓の劣化が激しい(肺が悪くて免疫システムも乱れていた)
  • 見た目の老け方もすごい
  • 脳が小さい
  • IQも低い

 

だったそうで、歩くのが遅い人はとにかくさんざんな結果だったらしい。なんか怖いですねぇ。

 

 

そういえば、以前には「メンタルを病むと歩くのが遅くなる」とか「ネガティブな人は歩くのが遅い」みたいな話がありまして、歩行スピードが心と体の指標になってるのは確実っぽい気がしております。もちろん、だからといって「速く歩けば健康に!」ってわけじゃないですが、とりあえず歩くのが遅くなったら要注意とは言えるでしょうね。

 

 

 

運動をしすぎるとセルフコントロール能力が下がるかもだ!

続いては37人のアスリートを対象にした研究(R)で、全体を2つのグループに分けております。

 

  1. 普段どおりのトレーニングをしてもらう
  2. いつものトレーニングの負荷を40%ほど上げてもらう

 

って感じでトレーニングをしてもらった後、脳スキャンや意思決定力を測るテストを指示したんだそうな。すると、

 

  • オーバートレーニングをしたグループは思考力が落ち、正確な判断ができなくなっていた!

 

って結果が出まして、脳スキャンを見ても前頭前皮質の活動が弱まってたらしい。ご存じのとおり、前頭前皮質はセルフコントロール能力をつかさどる脳のエリアで、「ヤバい集中力」で言うところの”調教師”にあたるところです。

 

 

研究チームいわく、

 

神経系の状態の重要性にはもっと注意を払うべきだろう。脳が疲労状態にあれば、同じような決断をすることはできない。

 

とのこと。まぁ体が疲れてればものごとを考えられないのは当たり前ですんで、意思決定の精度を下げないためにもオーバートレーニングには気をつけましょうってことですね。

 

 

 

考えすぎとパフォーマンス低下

最後はミシガン州立大学などの論文(R)で、結論から言えば「考えすぎるとパフォーマンスが下がるぞ!」という内容になります。

 

 

具体的には、この実験はプロゴルファーを対象にしていて、全体を2つのグループに分けてます。

 

  1. 頭のなかで暗算をしながらプレイする
  2. 自分のプレイを録画されて、別のプロにフォームをチェックされる

 

すると、どちらのグループともパフォーマンスの低下が見られたのは同じだったんですが、より大きく影響を受けたのは「プロにフォームのチェック」を受けたグループだったそうな。まぁ他人のチェックを想定しながらプレイすれば、どうしてもパフォーマンスは下がりますよね。

 

 

研究チームいわく、

 

これは、心理学的には「セルフフォーカス」または「明示的モニタリング」と呼ばれる現象だ。自己の動きに集中するせいで不安感と自意識が高まり、逆にいつもの動きができなくなってしまう。

 

とのこと。なにも考えずにのびのびやってれば本来の能力を発揮できるのに、いったん「フォームはこれで良かったのか?」とか「このスタンスでいいのだろうか?」と考えた瞬間からワケがわからなくなる現象は誰にでもおなじみでしょう。ただ、いったん緊張すると「考えすぎ」の罠から抜け出すのって意外と難しいんですよね……。


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