今週の小ネタ:魅力的な体臭、メンタルと歩き方
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ひとつのエントリにするほどでもないけど、なんとなく興味深い論文を紹介するコーナーです。
体臭が魅力的な男は何が違うのか?
まずはマッコーリー大学などの研究(R)で、82人の女性が対象になっております。どんな実験かというと、
- 女性たちに男性から採取した体臭を嗅いでもらう
- ついでにいろんな男性の顔写真を見てもらう
- それぞれ、「どれぐらい魅力的に感じるか?」を10点満点で採点してもらう
って感じ。 男の体臭が魅力的に感じられる条件を調べたわけですな。
その結果がどうだったかというと、
- たいていの女性は独身男性の体臭のほうが魅力的だと判断した!
- さらに、たいていの女性は、独身男性の顔のほうが「男らしい」と判断した!
のようになっております。平均的に既婚男性の体臭が3点だったのに対し、独身男性3.5〜6点だったそうな。なかなかの差っすね。
なんで独身男性の体臭のほうが魅力的かといえば、ズバリ、テストステロンの量が多いからです。独身のほうが異性にガツガツするんで、そのぶんだけ男性ホルモンが増えて、結果的に独特の体臭に変化。これが顔つきを男らしく変えて、魅力度のアップにつながってくみたい。
にしても女性って無意識のうちにテストステロンの多い少ないを嗅ぎ分けてるんですねぇ。すごい。
メンタルを病むと歩き方はどう変わる?
最後はトリニティ・カレッジの研究(R)で、うつ病にかかった経験がない50歳以上の男女3615人を2〜4年にわたって追いかけた長期研究になります。で、観察の期間中に344人がうつ病にかかったんですが、その人たちの活動などを調べたところ、
- メンタルを病んだ人ほど歩くスピードが遅く、歩幅も短かった!
って傾向が確認されたそうな。メンタルを病むと歩行速度が落ちるのってのは、はた目にもわかりやすいサインですね。
研究チームいわく、
歩行スピードの低下は、未来の健康と寿命を予想する信頼性の高い指標だ。
さらに、歩行の問題は脳の健康と密接に関係しており、歩行スピードが落ちれば痴呆の確率も上がる。
ってことで、歩く能力の変化によって、寿命や脳の働きを予言できるんだ、と。歳をとるほど歩き方の変化に注意したほうがよさげですなー。