プロバイオティクスは下痢に効くのか?問題に関するメタ分析が出てたよー
激しい下痢が起きる原因はいろいろありますが、定番は大腸菌の感染でしょう。おもに旅先なんかで起きやすいトラブルで、「トラベラーズ・ダイアリア」なんて名称までついております。
で、この問題を解決するためによく使われてきたのが「抗生物質」なんですけど、近年は世界中で病原菌に耐性がついてきてまして、昔ほど効果がなくなってたりするんですな(R)。難しい問題ですなぁ。
ってことで、新たに注目されているのが「プロバイオティクス」であります。毎度おなじみ腸内細菌サプリでして、善玉菌を悪玉にぶつけてどうにかしよう!って発想ですな。
もっとも、本当にプロバイオティクスが激しい下痢に効くかは謎が多かったんですが、近ごろこの疑問にガッツリ取り組んだデータ(R)が出まして、なかなか良い感じです。
これはワシントン大学の研究で、下痢とプロバイオティクスに関する先行研究から、質が高めな12件を選んでまとめたメタ分析になっております。サンプル数は7,319人で、ありそうでなかった研究でよろしいんじゃないでしょうか。
でもって、いきなり結論から言っちゃいますと、
- プロバイオティクスはプラシーボよりも下痢に効く!
だったそうです。全体的な相対リスクは0.85でして、結構よい数字ではないかと。
では、具体的にどんな菌がいいのかと言うと、
- Saccharomyces boulardii CNCM I-745
- Lactobacillus rhamnosus GG
- Lactobacillus acidophilus
の3つで良い成績が出ております。なかでもいい感じなのは「Saccharomyces boulardii CNCM I-745」で、相対リスクは0.79とのこと。下痢対策でプロバイオティクスを使うときは、この菌が入ったものを選ぶとよさげです。
また、ここでは「プレバイオティクス(腸内細菌のエサ)が下痢に効くか?」って分析もしていて、全体的な相対リスクは0.83ぐらい。ただしプラシーボとくらべて有意差はでてないので、ちょっと微妙なところです。データを見てると、ガラクトオリゴ糖についてはよさそうな雰囲気なので、試してみるのもアリかなーぐらいの感じっすね。
そんなわけで、いつも旅先でお腹を壊しがちな人は、「Saccharomyces boulardii CNCM I-745」をふくむプロバイオティクスを持っとくといいかも(↓みたいなやつね)。どうぞよしなに。