メンタルヘルス系のアプリって不安やストレスの対策に本当に役立つの?のメタ分析&おすすめアプリとか
メンタルヘルス系のアプリはいろいろありまして、個人的にも「瞑想アプリ」を試しまくっていた時期もありました(現在は「core(コア)」を使用中)。
で、新しいデータ(R)は、「メンタルヘルス系のアプリって意味あるの?」を調べたメタ分析になっていて、なかなか参考になりました。いまはスマホで瞑想とか認知行動療法ができる時代ですけど、これってちゃんとした効果を得られるのか?ってことですね。
そこでこの研究では、メンタルヘルス系アプリの効果を調べた過去のデータ145件から47,940人の男女をチェック。具体的には、
- 認知行動療法(CBT)ベースのアプリ(MindShiftとか)
- 瞑想アプリ(ヘッドスペースとか)
- 禁煙アプリ(Get Rich or Die Smokingとか)
といったアプリが、それぞれ不安、うつ病、ストレス、禁煙などに効果を持つのかどうかをチェックしてます。ここでは、精神科医とのバーチャルセラピーは分析の対象にしなかったとのこと。
では、具体的な結果を見てみましょうー。
- スマホのアプリを使うことにより、みんなのメンタルが効果的に改善されたという説得力のある証拠を見つけることはできなかった
- ただし、スマホのアプリで不安、抑うつ、ストレスを改善する「可能性があるかも?」ぐらいの証拠は存在している。なかでも認知行動療法系のアプリはいいかも
- なにせスマホアプリは費用がかからないので、メンタルヘルスの症状を軽減し、禁煙を支援するための費用対効果の高い方法だとは言える
- とはいえ、いまんとこメンタルヘルスアプリには、厳格な研究、テスト、審査を含む標準化と規制がないので、ちゃんとしたアプリを選ぶのが関門になりやすい
ってことで、やはりアプリがカウンセラーの代替になるってことはないまでも、ちょっとした不安やストレス対策に使うぐらいならアリかもなーぐらいの印象ですね。まぁメンタルの治療って、やはり生身の人間との対人関係の影響が大きい面はあるので、これは仕方ないところでしょう。
こうなると、「じゃあ信頼性があるアプリってどんなもんがあるの?」ってところが気になりますが、個人的には「One Mind PsyberGuide」のようなサイトを使って判断することが多いです。ここは専門家チームがいろんなメンタルヘルスアプリの評価・格付けしていて、参考になるんすよね。ここから、個人的にも使ったことがあり、なおかつ信頼性を評価されているものをピックアップすると、
- Happify: For Stress & Worry(日本語対応)
- Headspace
- Calm(日本語対応)
あたりは良い感じでしたね。特にヘッドスペースは一時期よくお世話になりました。
また、日本の専門家が関わっているものとしては、
- こころアプリ(医療者の指導が必要)
といったあたりは信頼性が高いんですけど、値段が高価だったり、インターフェイスがこなれてなかったり、そもそも個人では使えなかったりで、いまいちおすすめしづらいっすね。
とりあえず、日本語で使いたい!って場合は、現時点では「Happify」「Calm」って瞑想系アプリがおすすめになりますかねぇ。個人的にはいろんなタイプのアクティビティが用意されている「Happify」が一番オススメかな……(月額課金制なので、気軽に推奨できる感じでもないのが難しいとこですが)。