恋愛が長続きするカップルの「共通点」とはいったいなんなんのか?を調べた研究の話
恋愛の研究でよく出てくる疑問に、「長続きするカップルって、最初から相性がいいのか?」ってのがあります。これはなかなか判断が難しい問題で、最初は互いに苦手だと思ってた2人が、つきあってみたら意外とうまくいったり、逆に出会ってすぐ恋に落ちたカップルがすぐ別れちゃうような現象もよく見かけますからね。
では、「長続きする関係に共通する要素はないのか?」ってことで、そこらへんを調べた研究(R)が面白かったんで、簡単に内容をチェックしておきましょう。これはポーランドのヤギェウォ大学の研究チームが発表した研究で、「カマ・ムータ(kama muta)」って概念について調べたものです。
なんだか聞き慣れない言葉が出てきましたが、これは簡単に言うと「心を動かされる感情」を意味しております。具体的な例を挙げますと、
- 胸がじんわり温かくなる
- のどが詰まる感じがする
- 鳥肌が立つ
- ちょっと涙が出そうになる
みたいな感じで、誰かの優しさに触れたときや、心が通じた瞬間に起こる感情を指しているんですな。心理学では、この感情を「人と人のつながりを感じた瞬間の感情」として研究してまして、これが恋愛関係の発展にかなり重要らしいんですよ。
で、ここで研究チームは、恋愛の満足度と「カマ・ムータ(心を動かされる体験)」の関係を調べるために、参加者たちを集めて以下のような要素を測定したんだそうな。
- 感動しやすい性格
- パートナーとの親密度
- 関係満足度
- 愛着スタイル
その上で、参加者たちに「パートナーに心を動かされた出来事」を思い出してもらったりして、親密さがどう変化するかを調べたんだそうな。
そこでどんな結果が出たのかと言いますと、
- たしかに、感動しやすい性格の人は恋愛の満足度が高い傾向があった。
- しかし、それ以上に恋愛の満足度に重要だったのが、「パートナーと共有する感動体験」だった。
って感じだったんですよ。つまり、恋愛が長続きする人たちってのは、生まれつき「感動しやすい性格」や「ロマンチックな才能」みたいな個人の能力に恵まれているわけではなく、「2人で一緒に心を動かされるような体験」をたくさんしていたわけです。研究者いわく、
心を動かされる体験は、パートナー間の親密さを高める。そして、そのような感動は「相互作用」で生まれる。
といったポイントを強調しておりました。「相互作用」ってのがどういうことかと言いますと、たとえば、
- 「今日は大丈夫?」とか「体調悪いって言ってたよね」みたいな、ちょっとした気遣い。
- 「この前の言葉、嬉しかったー」とか「あの時、ちゃんと気にかけてくれてたんだねー」みたいな、感情の共有。
みたいな感じですね。こうしたやり取りの量が増えるほど、
- 片方が感情を共有する
- もう片方がそれに反応する
- 安心感が生まれる
という循環が生まれまして、このプロセスが繰り返されることで、お互いが自身の関係に安心感を覚えていくんですね。
ちなみに、この研究では、「カップルの親密さを高めるためのシンプルなワーク」も指示してまして、その効果を検証しております。ワークの内容はめっちゃ簡単で、
- 参加者に対して、「パートナーに心を動かされた出来事を思い出してください」と質問する
って感じになってます。たとえば、この実験の参加者たちは、「彼が病気のとき看病してくれた」「あの人が落ち込んだとき励ましてくれた」「さりげない優しさを見せてくれた」みたいな出来事を好きなように思い出したそうで、こうした体験を頭の中に思い描いてみただけでも、パートナーへの親密な感情が高まったというんですよ。
ってことで、この研究から得られる教訓はシンプルでして、
- 恋愛関係を深めるのに必要なのは、ドラマチックなイベントではない。
- むしろ小さな感情の共有のほうがよっぽど重要。
みたいになりましょう。たとえば、「あの時助かったよ」とか「あれ嬉しかった」とか「あれは感動してた」とか、こうしたちょっとしたやり取りをガンガン積み重ねることで親密さがブーストしまくるわけです。こと恋愛と申しますと、運命やら相性やら恋愛テクニックみたいな話に寄りがちですけど、むしろ感情の共有量のほうが大事だってのは、なんか説得力がありますなぁ。
なので、もし最近パートナーとの関係が停滞しているなら、「相手に心を動かされた瞬間」を思い出してみるといいかもしれません。たとえば、
- 自分がしんどい時に、相手が何も言わずにそばにいてくれた瞬間
- 落ち込んでいた日に、さりげなく気分転換に付き合ってくれた出来事
- 自分でも忘れていた小さな好みや言葉を、相手が覚えていてくれた場面
- ミスや弱さを見せた時に、責めずに受け止めてくれたやり取り
みたいな感じっすね。案外そこらへんに、関係をもう一段深めるヒントが隠れているかもしれないんで。



