人生でやりたいことがハッキリしないときは、まず自分のビッグファイブを調べてみよう
https://yuchrszk.blogspot.com/2016/01/blog-post_22.html
「大学の専攻は性格に影響される!」って論文(1)がおもしろいです。
これはデンマークのオーフス大学による研究で、「性格と学問の好みには関係があるの?」って疑問について調べたもの。1992〜2015年の間に行わた12本のデータをまとめた、系統的レビューになっております。具体的には、性格のビッグファイブと大学の専攻分野について調べたんですね。
ビッグファイブは、現在の心理学で「もっとも正しい」と呼ばれる性格の分類法のこと。くわしくは「5分で自分の正しい性格を把握する『簡易版ビッグファイブテスト』」などをご参照ください。
さて、論文によると個人の性格はハッキリと学問の好みに関係してたそうな。具体的には、
- 外向性が高い場合(≒社交性があって自己主張ができる人):経済学、法律、政治学、医学を選びやすい。芸術や人文系には興味を示さない傾向あり。
- 開放性が高い場合(≒創造性が高くて好奇心が強い人):人文科学、芸術、心理学を選びやすい。経済学、工学、法律などには興味を示さない傾向あり。
- 調和性が高い場合(≒他人への信頼やが優しさが強い人):法律、ビジネス、経済学への興味が他とくらべて格段に低い。
- 神経症傾向性が高い場合(≒うつや不安になりやすい人):芸術と人文科学を選ぶ傾向が非常に高い。心理学も割りと好き。経済学とビジネスには興味を示さない。
- 誠実性が高い場合(≒目的志向でセルフコントロール能力が高い人):芸術や人文科学を選ぶ確率が非常に低い。
といった感じ。なんとなく、リア充ほど経済やビジネスを選んで、メンタルが弱い人は人文系にひかれやすい傾向があるような(笑)
研究者いわく、
この結果は、学生が自分の専攻を選ぶさいのガイドラインになる。もし自分が何を勉強したいのかわからなければ、ビッグファイブの点数を参考にすればいいのだ。
とのこと。学生だけでなく、人生でやりたいことがハッキリしない人は、まず自分のビッグファイブを調べてみるのもよさそう。ちなみにわたしは開放性と神経症傾向が高いタイプですが、確かに工学や法律にはほぼ興味がないですねぇ。