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2018年の上半期に読んでよかった8冊の本

Books

 

なんか今年は時間に余裕ができたので、例年よりも本を読めております。というわけで、2018年の上半期に読んでよかった本のまとめなどを。

 

 

猫はこうして地球を征服した

サイエンスライターによる猫本。「意外と猫はネズミを取らない!」とか「猫は寄生虫を媒介する!」とか「猫は他の種を絶滅に追い込んでいる!」とか、さんざん猫のダークサイドを紹介したうえで、「それでも猫がかわいい理由」について説得的に教えてくれる一冊になっております。

 

 

総論を言えば「人間が猫を飼っているのではない!猫が人間を飼いならしているのだ!」って内容になってまして、猫好きほど納得するんじゃないでしょうか。「それまで猫を見たことがなかった原住民が、輸入されたとたん猫の虜になった」みたいなトリビアも満載で楽しい。

 

 

 

MONEY もう一度学ぶお金のしくみ

 

「そもそもお金ってなんだ?」ってところを、その起源からじっくり説明してくれる本。というとさんざん類書がありそうですが、「物価指数ってどんな風に計算されているの?」みたいなとこまで取り上げてくれてるし、「アベノミクスって経済学的にはどうなの?」や「ユーロどうよ?」みたいな問題も教えてくれて、かゆいところに手が届く一冊になっております。

 

 

まぁ「お金本」をよく読む人には既知の内容ばかりでしょうが、個人的には良いおさらいになりました。

 

 

 

情報経済の鉄則

 

1999年に「『ネットワーク経済』の法則」ってタイトルででてた本の新訳版。当時リアルタイムで読んでた本が日経BPクラシックスで再刊されるなんて、わたしも年をとったもんですなぁ……という。

 

 

新訳版ではジェフ・ベゾズの「この本のとおりにやれば儲かる!」って激賞の言葉がついてますが、それ以外は特に変わらず。「IT経済というと特別なものみたいに感じるかもしれないけど、実は昔ながらの経済学でちゃんと説明できるんだよー」ってところをていねいに説明してくれる名著です。というか、ネットで仕事をしてる人は、いま読んでもためになる部分が多いはず。

 

 

 

ストレッチ/SIMPLE RULES

 

「ストレッチ」はライス大学で組織行動学を教えてる先生の本で、「SIMPLE RULES」はマネージメント畑で有名な先生の本。この2冊をまとめたのは内容が補完的になってるからです。

 

 

というのも、「ストレッチ」は「リソースが限られてるほうが実はうまくいく!」って主張で、「SIMPLE RULES」は「できるだけ端的なルールを作らないとうまくいかない!」ってのがメインの主張。要するに、どちらも「うまく自分に制約を課せ!」ってことを言ってるんですな。

 

 

その意味では、まず「ストレッチ」を読んで制約やルールのすばらしさを学び、そこから「SIMPLE RULES」で具体的な規則設定に落とし込んでいくといいかも。どっちもあっさりした内容なんだけど、まじめに使えば超有用なはず。

 

 

進歩: 人類の未来が明るい10の理由

 

ピンカー「暴力の人類史」とかリドレー「繁栄」とか、近ごろは「世界はどんどん良くなってるよ!」と主張する本が増えてきましたが、「進歩」もその系列につながる一冊。

 

 

「世界の環境はどんどん向上している!」「犯罪もどんどん減ってる!」「飢餓もどんどん減ってる!」「世界はどんどん自由になってる!」‥‥と言われると「本当かよ?」と思われるかもですが、いずれもガッツリデータとともに提示されていて説得的。嫌なニュースばかり見てると、つい「世界は日に日に悪くなってる」とか「日本は腐ってる」みたいな悲観論にとらわれがちなんだけど、そこらへんが思い込みにすぎないことを教えてくれる良い本です。

 

 

各章が端的にまとめられてますんで、「暴力の人類史」のような大著は尻込みしちゃう人にもおすすめ。ムダな悲観論の解毒剤としてどーぞ。

 

 

 

Mate: Become the Man Women Want

 

名著「恋人選びの心」のジェフリー・ミラーによる科学的なモテ本。わたしも以前から「進化心理学をベースにしたモテ本を書きたいなー」とか思ってたんですが、この本が非常によくできてたのであきらめました。

 

 

本作は「恋人選びの心」よりも実践的な内容になってて、「自信をどうつけるか?」や「女性の立場になるには?」とか「女性のほめ方は?」とか、定番のモテテーマを進化心理学ベースで説いてくれて非常に有用です。「長所を伸ばすより短所を直せ!」ってアドバイスがあったり、「腸内環境をただせ!」みたいなとこまで書いてあるものいい感じ。もう3年前の本ですが、どこも翻訳出版しないんでしょうか? というか自分で翻訳したい(笑)

 

 

反逆の神話:カウンターカルチャーはいかにして消費文化になったか

 

「経済学にもくわしい哲学者」ことジョセフ・ヒースが、「カウンターカルチャーのうさんくささ」をなで斬りにしていく本。

 

 

ここでいう「カウンターカルチャーのうさんくささ」ってのは、「権力に反抗!とか消費社会に反抗!とか言ってるけど、結局は資本主義の一部じゃん!その自覚がないぶんだけ、カウンターカルチャーのほうがタチが悪いよね!」みたいな話です。わたしぐらいのニルヴァーナ世代にはたまらないものがありますな。

 

 

なので20〜30代ぐらいの層にどう響くかはよくわからんのですが、お若い方には「なぜ今の40〜50代のオッサンはうざいのだろう?」って疑問を解くために読むのもいいかもしれません。

 

 

わたしが若かったころは「もっと真剣にやれ!」みたいな説教が多かったんですが、近年では「型にはまるな!」とか「個性を出せ!」とか「もっとバカをやろうぜ!」みたいな言い方も増えてきたじゃないすか。このタイプの説教はどこから生まれてきたのか?ってのを知るために読むと、これからのオッサンを転がしやすくなっていいのではないでしょうか(笑)


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