ニンニクとタマネギを食べまくると癌にかかりにくくなるかもだ!という観察研究の話
https://yuchrszk.blogspot.com/2019/03/blog-post_26.html
ネギ科の野菜は体にいい!ってのは、科学の世界でもある程度コンセンサスがある話かと思います。直近に出たデータでも、
みたいな話が出てたりします。その理由はまだはっきりしてないものの、ネギ系の野菜には良い食物繊維が豊富に入ってまして、そのおかげじゃないかなーという感じがしております。
でもって、新しく出た論文(R)もネギ科野菜の話です。これは中国医科大の研究で、
- 大腸がんにかかった患者さん833人
- 健康体の人833人
って被験者を集めて、みんなの食事習慣をインタビューで尋ねまくった観察研究になってます。大腸がんといえば「加工肉を食べるとリスクがはね上がる!」ってのは有名ですけど、「どうすれば予防できるの?」って研究は意外と少なかったんで、貴重なデータでよろしいんじゃないでしょうか。
では、まずいきなり結論から言っちゃいますと、
- ネギ科野菜をよく食べる人は、ほとんど食べない人とくらべて79%も大腸がんの発症リスクが低い!
だったそうで、かなりいい感じの違いが出てますなー。ちなみに、ネギ科の野菜ならなんでも発がんリスクの低下と相関してたんだけど、特によさげなのは、
- にんにく
- 玉ねぎ
- 長ネギ
- ワケギ
だったみたい。ネギ科野菜のメリットは男女を問わず確認されたそうで、こりゃあ積極的に食べていきたいところですな。
先述のとおり、ネギ科野菜が体にいい理由はまだハッキリしてないものの、この研究チームは、
- フラボノール
- 有機硫黄化合物
の2つがガン予防に効いてるんじゃないかと考えてるらしい。確かに有機硫黄化合物も昔から「がんに効く!」とよく言われてるんですよね。
さらに、この研究の大きなポイントなのが、
全体的なデータには、特筆すべきトレンドが確認された。それは、ネギ科野菜の摂取量が増えるほど、がんの予防効果は高まるという点だ。
ってとこです。つまり、ネギ科野菜は食べれば食べるほどいいんだってことでして、思わずニンニクをどか食いしたくなりますねぇ(もちろん上限はあるんでしょうが)。