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今週の小ネタ:血圧が下がるフルーツ、変装の効果、頭がいい人の記憶スタイル

Summary

ひとつのエントリにするほどでもないけど、なんとなく興味深い論文を紹介するコーナーです。

あのフルーツを食べればすぐ血圧が下がるぞ!
当ブログではよくブルーベリーをほめてますが、またおもしろいデータ(R)が出ておりました。ロンドン大学の研究で、ざっくり言えば1日200gのブルーベリーで血圧が改善するよ!ってのが結論です。


研究は40人の健康な男女を対象にしてて、そのうち半分に1日200gのブルーベリーを食べるように指示。残り半分にはカロリーが同じぐらいのドリンクを飲んでもらったそうな。


それでどんな変化が確認されたかと言いますと、

  • ブルーベリーを食べて2時間以内に血圧が5 mmHg下がった
  • 血圧低下の効果は40日後にも確認された
  • アントシアニンをふくむドリンクを飲んだ場合も血圧の低下が確認された

だったんですな。この効果は毎度おなじみアントシアニン(ポリフェノール)のおかげで、こいつが上皮細胞の働きを改善してくれるみたいなんですよ。


研究チームいわく、

もちろんブルーベリーをそのまま食べるのがベストだが、今回の研究ではアントシアニン単体でも有効なようだ。

ブルーベリーのメリットは食べた直後から得られるため、毎日とり続ければ効果を持続できるだろう。これにより心疾患リスクを最大20%まで下げられるかもしれない。

とのこと。またブルーベリーに有利な結果が出ましたねー。



人間は簡単に変装にダマされる!

続いてはハダースフィールド大学の論文(R)で、「単純な変装でも人間は別人になれる!」って内容になっております。


研究チームは複数の女性に協力をお願いして、下のようなシンプルな変装をお願いしたんだそうな。

 

いずれも大がかりなことはしてなくて、メガネや髪型を変えたりとかハットをかぶったりとか、それぐらいのレベル。なんだけど写真を見てもわかるとおり、結構な別人になってますねぇ。


で、この写真を第三者に見せたところ、

  • シンプルな変装でも「同じ人だ!」と見抜ける確率は30%ほど下がる

ってことで、なかなかの数値を叩き出したらしい。しかも、「同じ人だ」と見抜けたのはモデルが知り合いだった場合に限りまして、初対面の変装を判別するのはほぼ不可能だったんだとか。


ちなみに、もっとも見抜きにくい変装のタイプはなんだったかと言いますと、

  • 自分の素の状態から真逆の変装ほどバレない!

って感じだったらしい。普段クール系ならカワイイ系にしたほうがいいし、パンク系はスーツにしたほうがバレに食いわけですな。そりゃそうかもですね。



頭がいい人に特有の記憶の特徴とは?

最後はオレゴン大学の研究(R)で、「IQが高い人の特徴はこれだ!」みたいな内容になってます。


研究チームは79人の男女を集めまして、まずは全員の流動的知性をチェック。頭の情報処理スピードを計測したあとで、PCスクリーンにいろんな形のオブジェクトを4〜8個ほど同時に映し出して、「覚えられるとこまで覚えてくださいねー」と指示したらしい。


そこで何がわかったかと言いますと、

  • 頭がいい人は、いろんなもの数を瞬時に覚えるのが得意(=ワーキングメモリが優れてる)
  • しかし、頭が良くてもオブジェクトの位置を覚えるのは苦手だった

だそうです。つまり頭が良い人ってのはパッと見で複数のオブジェを記憶できるんだけど、細かいところまで覚えるのは決してうまくないんだ、と。


この現象を、研究チームは「頭が良い人の記憶は質より量だ」と表現しておられます。いっぽうでオブジェクトの細かい変化を覚えるのが得意な人もいたんだけど、残念ながらこちらの能力はIQと相関しなかったみたい。なんだか不思議な感じもしますが、「記憶は質より量」ってのはおもしろいポイントっすね。







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