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スマホのカメラで幸福度を上げるワザ「マインドフル・フォトグラフィ」が爆誕してた件

 

ポジティブ心理学の第一人者であるリュボミアスキー博士が、「マインドフル・フォトグラフィ」ってな名前の幸福感アップテク(R)を提唱しておられました。

 

 

これは過去の幸福系リサーチの結果から出てきたテクニックで、やり方を一言でまとめれば、

 

  • 撮影対象に意識を向けながら、ただ写真を撮る

 

って感じになります。マインドフル・イーティングがただ食事だけに集中する技法だったように、マインドフル・フォトグラフィではただ撮影だけに集中するわけですね。要するに、写真を瞑想がわりに使おうぜ!ってことでして、確かに「それもアリかなー」って気がするわけです。

 

 

リュボミアスキー博士いわく、

 

私たちは認知的な戦略を意図的にとることで、幸福感を増やせることがわかっている。

 

その点で新しい活動は「マインドフル・フォトグラフィ」だ。過去のポジティブ心理学研究によれば、この活動にはポジティブな気分を増し、周囲の環境や人生を正しく味わう感覚も増やせるとの結果が出ている。(Bryant,Smart,&King 2005)

 

とのこと。すでに先行研究でマインドフル・フォトグラフィの効果は示されてるらしい(注:私はその先行例はチェックしてないです)。

 

 

でもって、博士が学生たちにマインドフル・フォトグラフィを指導するときは、以下のようなインストラクションを出すらしい。

 

今日一日あなたがたには、日常を写真に収め続けてもらいます。撮影の対象を選ぶ際は、以下のポイントについて考えてください。

 

  • 自分に幸福や喜びをもたらしてくれるものはなんだろう?
  • 日々の暮らしにポジティブな感覚をもたらしてくれるものはなんだろう?

 

撮影の対象はごく個人的なもので構いません。あなたの好きな絵画、大好きな友人、大好きな本など、ポジティブになれるものを選びましょう。

 

スマホのカメラやデジカメを使い、少なくとも1日に5枚はマインドフル・フォトグラフィを行なってください。

 

というわけで、マインドフルネスのメリットのほかにも、「感謝の気持ちを紙に書く」みたいな技法に近い効果も得られそうな内容ですね。

 

マインドフル・フォトグラフィに効果があるのは、人々に毎日の暮らしをくわしく調べる機会をもたらすからだ。すなわち、カメラのレンズを通して、あなたは人生の価値や意味、美しさをあらためて確認することになる。

 

とのことなんで、確かに試す価値がありそうな気はしております。数あるポジティブ心理学のテクニックのなかでも、手軽にできてよろしいのではないでしょうかー。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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