昔ながらの「ことわざ」は科学的に正しいのか?
 ふとした思いつきで、昔ながらのことわざが科学的に正しいのか誤りなのかをチェックしてみることに。
 
 
 ・早起きは三文の徳
 半分誤り。早起きが健康にいいのは確かですが、一方で夜ふかしのほうが創造性や年収は高いというデータも。メリットとデメリットのバランスを考えると、ことわざとしては「半分は正しい」って感じ。
 
 
 ・笑う門には福来たる
 正しい。「笑い」が脳に良いとの研究アリ。他にも、笑うと創造性が高まるとか(1)、笑うほど魅力が高まるってデータ(2)も。
 
 
 ・貧すれば鈍する
 正しい。お金の心配が思考力を減らすとか(3)、貧困が認知機能や決断力を鈍らせるとのデータもあり(4)。
 
 
 ・寝る子は育つ
 正しい。深い睡眠は成長ホルモンを分泌する。
 
 
 ・終わりよければすべてよし
 正しい。カーネマンの「ファスト&スロー」によれば、人間の記憶には終わりの印象だけが強く残る傾向が強い(ピークエンドの法則)。
 
 
 ・情けは人の為ならず
 正しい。アダム・グラントの「GIVE & TAKE」によれば、他人に気前よく情けをかけるほど自分の成功につながっていく。
 
 
 ・腹八分目に医者いらず
 おそらく正しい。アカゲザルの実験では、カロリー制限が寿命をのばすことが明らかになっているし、ヒトを対象にしたデータでもメタボの解消やガンの抑制効果が出ている。
 
 
 ・亀の甲より年の功
 正しい。テキサス大学の研究によれば、人間は年をとるごとに環境に沿った意思決定が上手くなっていくそうな(5)。 
 
 
 ・文は人なり
 正しい。2010年の論文(6)によれば、文章から予想される性格と、作者の性格テスト(ビッグファイブモデル)の結果は、ほぼ一致していたそうな。
 
 
 そんなわけで思いつくままに挙げてみましたけど、さすがに長い年月を生きのびてきた言葉だけあって、意外とどれも正しいもんですね。これは、他にもいろいろありそうな気がするなぁ。
 
 credit: Totally Severe via FindCC
 



 
 
 
 
 
 
 
 
 
