メールのチェックを少なくするほどストレスは減り生産性は上がる
https://yuchrszk.blogspot.com/2014/12/blog-post_82.html
よくビジネス書では「メールのチェックは少なくしよう!」などと言われますが、近ごろ出た論文(1)によれば、実際にメールを確認する回数が多くなるほどストレスが激増しちゃうらしい。
これはブリティッシュコロンビア大学の実験でして、被験者を以下の2グループにわけたんですね。
- メールチェックは1日に3回まで。すべての着信通知は切る。
- 好きなだけメールチェックしてもいい。着信通知もそのまま。
で、2週間後の結果は、
メールをチェックする回数を制限すると、大事な作業をしている最中の緊張感や、毎日のストレスがやわらぎ、全体的な暮らしの幸福感もアップする傾向があった。
とのこと。一方で、自由にメールをチェックしていた人は、ストレスが激増したのはもちろん。生産性も下がってしまったんだそうで。
その原因については論文にくわしく出てないんですが、普通に考えれば、メールがマルチタスク状態を引き起こすからでしょうね。以前に紹介したインフォグラフィックにもあるとおり、いったんマルチタスクで作業が中断すると、集中力が元にもどるまでは20分以上もかかっちゃう。そもそも人間の集中力は、たった2.8秒のジャマが入っただけでも崩壊しちゃうみたいですし。
また、ブリジッド・シュルテ「忙しすぎ!(Overwhelmed)」って本では、「現代人はマルチタスクのせいで、本来より忙しいような錯覚に襲われている」って説が提唱されてまして、このあたりも生産性を下げる要因になっているのかなー、と。
いずれにせよ、メールやSNSのメッセージがストレスを高めているのは間違いなさそうなんで、できるだけチェックはしないほうが吉であります。もっとも、わたしはSNSもやってないし、ほぼ誰もメールを送ってこないので、あまり関係ない話なんですが。トホホ。