食品添加物のプロピオン酸が激しくダイエットに効くらしい
こないだ食品添加物の害について書いたばかりですが、 なかには体重を減らしてくれる食品添加物もあるらしい。
これはグラスゴー大学の実験(1)でして、肥満の男性たちにプロピオン酸を飲んでもらったらしい。プロピオン酸は短鎖脂肪酸の一種でして、パンやチーズのカビをふせぐ食品添加物として使われております。洋菓子なんかにもよく入ってますね。
で、このプロピオン酸を24週間にわたって飲み続けたところ、食欲がピタリとなくなって体重の増加が完全にストップしたうえ、腹回りの脂肪もガッツリと減ったそうな。その仕組を簡単に申し上げますと、
- プロピオン酸が小腸にたどりつく
- プロピオン酸がレプチンを出すように指令を出す
- レプチンが食欲を抑える
- 痩せる!
といった感じ。プロピオン酸が痩せるホルモンを出すように働きかけてくれるんですね。この結果を受けて、海外のニュースサイトでは「魔法のダイエットパンが作れるかも!」などと騒がれております。
個人でも「プロピオン酸を飲んで楽に痩せたい!」って気分になっちゃいそうですが、サプリメントとしは販売されていないのが残念なところ。ただし、代用品として使える成分がありまして、それが以前にも軽く紹介したイヌリンって食物繊維であります。
このイヌリンは、腸に入ると細菌によって分解されまして、酪酸やプロピオン酸を作り出す作用があるんですね。どちらも痩せるホルモンを出してくれる短鎖脂肪酸の一種でして、わたしがいま使っているレジスタントスターチも同じ効果を持ってたりします。
イヌリンとレジスタントスターチのどちらのほうが痩せやすいかは、かなり個人差がありますんで、試してみたい方は手に入りやすいイヌリンから使ってみればよいかと思います。それで、もし胃腸に不具合が出たりしたら、レジスタントスターチに切り替えてみるとか。
いずれにせよ、ここ数年は、短鎖脂肪酸のダイエット効果がかなり注目されてまして、わたしもガンガン取り入れていきたいと思っているところです。
Frontier Natural Products, Potato Starch
レジスタントスターチ