SNSからナルシストを見抜く方法とは?
ネットでナルシストを見分けるには?
「ネットでナルシストを見分ける方法!」みたいな論文(1)がおもしろかったんでメモしときます。
これはドイツ・ルール大学の研究で、179人の学生を1年にわたって追いかけた観察研究になっております。具体的には、全員がいつもどれだけフェイスブックを使ってるかを、まずは「ベルゲン・フェイスブック中毒尺度」っていうテストでチェックしたらしい。
ちなみに、この尺度は「なんか気づいたらフェイスブックの通知をチェックしてしまう!」「用もないのにフェイスブックを見てしまう!」みたいな状態をチェックするものなんだそうな。いろんな尺度があるもんですなぁ。
フェイスブックとナルシシズム
でもって、さらにすべての参加者にアンケートをして、
- 人生の満足度
- ソーシャルサポートの有無
- 鬱や不安のレベル
- 体の健康レベル
- ナルシシズム
なんてとこも調べたうえで、フェイスブックの尺度とくらべたんだそうな。
そこでどんな結果が出たかと言いますと、
フェイスブック中毒のレベルは、ナルシシズムやネガティブな感情(鬱、不安、ストレス)などと正の相関があった。フェイスブック中毒は、有意にナルシシズムとストレス症状に影響を与えるようだ。これは、ナルシストな人ほどフェイスブック中毒のリスクにかかりやすい可能性を示している。
ってことで、フェイスブックにハマってるような人ほどナルシストだし、不安やストレスでいっぱいな可能性が高いらしい(もちろん観察研究なんで因果ははっきりしませんが)。
フェイスブックで友達が多い人は現実で人気がない
さらには、
フェイスブックの利用は、ナルシストにとって特別な意味がある。フェイスブックを使えば、大量の新しい知り合いと表面的な関係を結ぶことができるし、あらかじめよく考えたうえで自己アピールができるからだ。
つまり、ある人が大量のフェイスブック友達を持っているほど、自分への評価と賛美を欲していると考えられる。その一方で彼らは協調性が低い傾向があり、さらには自己の重要感をことさらに露わにするため、現実の世界ではさほど人気が出ない可能性が高い。
ってことで、重度のフェイスブックユーザーをボロクソに叩いております(笑)。しかし、これは誰にでも思い当たる人がひとりはいるんじゃないでしょうか。
ってことで、「フェイスブック上の友達が多い人はナルシストで実際には人気もない!(かも)」という、「そりゃそうだろうなぁ」ってお話でした。まぁ無闇にSNSの友人が多い人ってうさん臭いですもんね。