出会い系サイトのプロフィールでモテ率を上げる「低セレクティブ戦略」とは?
「出会い系でウケるプロフィールの特徴を調べたよ!」って研究(1)がおもしろかったんでメモ。
これはアイオワ大学の論文で、316人の出会い系ユーザーを対象にしたもの。全員に対していくつかの「プロフィール欄」を見せて、どれが最も魅力的か?ってのを採点してもらったんですね。
セレクティブかウォレントか、それが問題だ
この時、すべてのプロフィールは、学歴、仕事、ルックスのレベル、趣味などはすべて同じに設定。そのうえで、以下の2ポイントだけを変えております。
- セレクティブ:自分のプロフィールの良いとこを、ことさらに強調するかどうか。「大学を首席で卒業!」みたいな。
- ウォレント:外部の補足情報を使うかどうか。自分のブログとか勤務先のリンクとか。
ざっくり言えば、自分で直接的に自己アピールするか、それとも外部の信頼できる情報から間接的に自己アピールするか、どっちがいいのかを調べたわけっすね。
低セレクティブ&高ウォレントが最強だ!
それでどんな結果が出たかと言いますと、
- 低セレクティブ高ウォレントのプロフィールが最強だった!
だったそうな。つまり、あくまで自分のことは淡々と紹介しつつ、プロフィールのディテールは外部の信頼できるを使うのがベストなんだ、と。
いっぽうで自己アピールが激しいプロフィールについては、「いまいち信頼できない」や「コミュニケーション能力が低そう」と思われたうえに、「顔写真も盛ってるに違いない!」って印象を与えちゃったそうな。とにかく信頼度が下がるわけですな。
また、高ウォレント戦略は、低セレクティブと組み合わせないと意味がなかったとのこと。自己アピールがキツい人が外部のソースを参照したところで印象は良くならないみたい。なんとなくわかりますなぁ。
まとめ
研究者いわく、
選択的な自己アピールが低く、いっぽうで外部保証が多いプロフィールは、その人を正直者で謙虚に見せるため、結果として「連絡を取ろうかな」という気分にさせる。
多くの出会い系ユーザーは自己アピールの方法を間違えている。不正確なプロフィールは、最も避けるべきだ。
出会い系サイトのユーザーは、自分を誇張せずに ”リアルな人間” として相手の目に映るようにしたほうがいいだろう。
ってことで、マックス・ウェーバーの名言「事実をして語らしめる」は、出会い系サイトにも通じるってことですね(笑)。自己啓発本の世界なんかでも、一時期「セルフブランディング」の話がやかましかったですが、そのへんにも通じてきそうな話ではないかと思いますねぇ。