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「やる気がない…」時にモチベーションアップをあげてくれる(かもしれない)6つのサプリ

Supplement

 

なんだかやる気がない……」って時は誰にでも あるものです。

 

 

というわけで、モチベーションを上げるための方法はいろいろ紹介してきたので、今回は「サプリでどうにかならないのか?」みたいな話でも。もちろん、サプリを飲んだだけでやる気がガンガンに出るなんて上手い話はないわけですが、それでもある程度は可能性があるものも出てきております。そこらへんを軽くまとめておきましょう。

 

 

もちろん、ここらへんはあんまデータがないので、以下の話は「試してみて変化があったらめっけもん」ぐらいの気持ちで受け止めていただければ幸いです。

 

モチベーションアップに効くかもしれない6つのサプリ

1.チロシン

チロシンは非必須アミノ酸の一種で、L-ドーパの材料になる成分。さらにL-ドーパは「やる気ホルモン」として有名なドーパミンに変換されまして、結果としてモチベーションをあげてくれるんですな(1)。いちおう、ドーパミン不足の人がチロシンを飲んで改善したってデータ(2)もあったりします。

 

 

もっとも、これはあくまでアミノ酸なんで、食事からの摂取量が足りてる人には効かない可能性が大。私の場合も、過去に食生活が万全じゃなかった頃はチロシンが効いたんですが、ちゃんと鶏胸肉を食べるようになった今では意味がなくなってしまいました。

 

2.Nアセチルチロシン

名前でピンときた方もいらっしゃいましょうが、要はチロシンの改良版(と考えられている)サプリです。普通のチロシンよりも吸収率が高いもんで、より効率よくモチベーションがあがるんじゃないか?と考えられてるんですな(3)。

 

 

もっとも、現段階でNアセチルチロシンは、データが少なすぎてなんとも言えない感じ。あくまで参考までに止めておいていただければと思う次第ですし、やはり普段の食事でチロシンが足りてる人には無意味なんでご注意ください。

 

 

 

3.ベリー系フラボノイド

フラボノイドといえば、当ブログでは「アンチエイジングに必須!」みたいな文脈で取り上げることが多いわけです。が、実はベリー類のフラボノイドで子供と若者のモチベーションが向上したって話(4)も出てるのがおもしろいところ。

 

 

メカニズムとしては、どうやらフラボノイドがドーパミンニューロンを保護して、神経が消えていくのを防いでくれるみたいなんですね(5)。ベリー系の他には、ココアにもドーパミンを増やす作用が報告されてますが、こちらは残念ながら動物実験の段階(6)。しかし、いずれにせよフラボノイドは積極的にとっておいて損はなかろうと思う次第です。

 

 

 

4.プレグネノロン

プレグネノロンはプロホルモンの一種で、いろんなホルモンの材料になる物質。脳の報酬系プロセスに作用して、気分やモチベーションをあげるメカニズムがそれなりに確認されてたりします(7)。

 

 

ただし、プレグネノロンについてはまだ動物実験しかないのが難点なので、判断は難しいところです。ラット実験だとモチベーションが増える傾向は一貫しているんで(8,9)、それなりに期待が持てそうな気もするんですが。

 

 

 

5.ニコチン

 

ご存じタバコにふくまれるアルカロイドの一種。脳内のドーパミンを増やす効果は間違いなくありまして(10,11)、ここで取り上げた中ではもっともモチベーションアップが確認された物質だとは言えます。

 

 

ただ、ご存じのとおり中毒性が高い物質なんで、とても手放しででは勧められないのが難点。こちらもあくまでご参考までに。

 

 

6.ロディオラ

ロディオラは、過去に「ストレスに強くなるハーブ」として取り上げたことがありましたけど、実は2012年の系統的レビュー(12)では「疲れを取ってモチベーションもあげる!」みたいな結論になってたりします。

 

 

この他にも120人の男女を対象にした実験(13)では、80%の参加者が「モチベーションが上がった!」と報告してまして、なかなか良い感じ。しかし、いっぽうでは「有意差がなかった」ってレポート(14)もあったりして、ちょっと悩ましいところです。

 

 

ロディオラが効くメカニズムについては、脳の酸化ダメージを減らしたり、脳を刺激する効果が言われてたり。おそらく試す価値はあると思うんですが、もうちょいデータが欲しい感じですかねぇ。

 

 

 

まとめ

そんなわけで、モチベーションのアップに効く(かもしれない)サプリでした。なかなか「これだ!」ってのはない状況ながら、ロディオラとチロシンには見込みがあるかなーと思ってたりします。どうぞよしなに。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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